モリサワ タイプデザインコンペ特別セミナーに170人
モリサワは、2月17日、千代田区有楽町の東京国際フォーラムで「タイプデザインコンペティション 2016」の開催を記念して、「タイプデザインコンペティション特別セミナー」を開催した。
「タイプデザイナーの視点」をテーマに行われた会場には、満席の170人が出席。基調講演では、海外から米国・フォントビューロー社の創設者で、デジタルフォント制作の先駆け的存在のデヴィッド・バーロー氏をはじめ、モリサワフォント『竹』の作者である竹下直幸氏、タイプデザインコンペティション和文部門審査員の永原康史氏が登壇した。
デヴィッド・バーロー氏は「Restless wind inside a letter box レターボックスの中で起こる変化」について、竹下直幸氏は「私と文字」、永原康史氏が「パラメトリック・タイポグラフィ」をテーマにそれぞれ講演した。
主に書体制作の基礎やプロセス、今後のタイプフェイスへの期待などが語られ、それぞれの立場からの文字への思いや考え方が語られる貴重な時間となった。
「モリサワ タイプデザインコンペティション」は、モリサワが主催する国際的な書体デザインのコンテスト。1984年に初めて開催した「モリサワ賞 国際タイプフェイスコンテスト」以来、30年以上にわたり続いているもの。
常に各界を代表する多彩な審査員のもと審査され、毎回、新たな表現力を備えたタイプフェイスデザインが生まれている。
なお2012年と2014年のコンペティションでは世界20か国と地域から約1,000点りの作品が寄せられている。