モトヤ SDGsに合致する環境対応資材シリーズ「ECO no MIST」全商品がGPマーク取得
印刷関連資機材を販売するモトヤは、同社が提供している環境対応資材「ECO no MIST」の商品について、日本印刷産業連合会が運営しているGREEN PRINTING 認定の申請を行い、4月1 日付けで全商品が認定を取得した。
モトヤでは、印刷現場の環境改善や働き方改革、国際基準の環境問題などに、どこまで貢献できるかと考えた時、「わずかなことでもできることからやっていこう」と考え取り組んできたという。
業界の環境問題、中でも胆管がん問題などを背景に、業界の役に立ちたいとの思いから、資材を販売する会社として印刷現場の環境改善のための資材を作らなければならないと、メーカーと協力のもと商品開発に着手。開発コンセプトを、「安全な職場つくり」「社員が安心して働ける職場」を掲げて取り組んできた。
印刷業界は、多岐にわたる化学物質を取り扱っている。そこで、各工程で使用する有機溶剤をリスクアセスメントの観点で見直し、ジクロロメタン・ジクロロプロパン等の発がん性物質を排除し、作業性を落とさないものを供給すること。また、芳香族炭化水素による呼吸器・中枢神経障害に影響のある物の代替品として、揮発性有機化合物(VOC)の低減には引火点70℃以上の低VOC の安全な製品の開発を完了した。
このことはSDGs にある、③すべての人に健康と福祉を、④質の高い教育をみんなに、⑧働きがいも経済成長も、⑨産業と技術革新の基盤を作ろう、⑪住み続けられる街づくりを、⑫つくる責任使う責任、など多くのターゲットに合致している。
GP認証を取得した「ECO no MIST」の商品は、油性用洗油「ニューソルeco16」(日米礦油)、UV用洗油「DC ローラー洗油 NEO-M」(DICグラフィックス)」、印刷機本体洗浄「プレス&ショップリーナー」(ASIAMIX)、速乾洗浄剤「ハード/ソフト」、紙粉専用クリーナー、水棒洗浄剤、仕上げ洗浄剤「油性/UV」、グレーズ専用処理剤「GR」(FUJIFILM)、ゴム専用メンテナンス剤、ブランケット回復液。
なおその他に同社では、2018 年3月から取引のある印刷会社に向けて「EnForum」という環境問題を取り上げたニュースレターを発信。すでに24 回(2020 年2 月末時点)にわたって情報提供を行っている。
またファブリック(布)サインシステム「LUFAS 」も、SDGs の目標に合致したシステムとして提案。「LUFAS」 は、特許取得により、緩み、たるみがなく、2019 年のGood Desgin100 選にも選出されている。
1960 年代から実施している教育関連事業では、1998 年からDTP オペレータの専門職化を奨励するDTP エキスパート認証試験教育講座(JAGAT の指定講座)の取り組みを展開。現在は、モトヤが開発したWeb講習で実施することで、自宅ででも仕事先ででも講習が受けられるようになっている。
株式会社モトヤ http://www.motoya.co.jp