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メセナアワード 富士ゼロックスが文化庁長官賞を受賞

メセナアワード2017受賞者
メセナアワード2017受賞者

企業メセナ協議会によるメセナアワード2017贈呈式が、11月28日、東京都港区のスパイラルホールで開催された。大賞を三菱地所㈱の『三菱地所のShall Weコンサート(出張コンサート)』が受賞したほか、特別賞である文化庁長官賞を富士ゼロックス㈱の『文化伝承活動』が受賞した。

なお今回は、「This is MECENAT 2016」で認定された全国136件、(73社・団体)の活動の中から、メセナ大賞、優秀賞、特別賞の7つの活動が表彰された。優秀賞は、㈱アーバネットコーポレーション、㈱沖縄タイムス社、㈱ジェイティービー、(公財)東日本鉄道文化財団、ポラス㈱が受賞している。

メセナアワードは、芸術・文化の振興に貢献した企業・企業財団・団体等を表彰するもので、様々な活動を通じて社会貢献や地域振興、文化支援などを行っている活動を評価している。

開会あいさつを述べる企業メセナ協議会の高嶋会長
開会あいさつを述べる企業メセナ協議会の高嶋会長

贈呈式で開会挨拶をした企業メセナ協議会の高嶋達佳会長は、「子供体の豊かな感性を育み、次世代を担う学生たちを応援し、地域の文化や遠投に光をあてる活動のほか、音楽鑑賞機会の創出、ふるさとづくり、文化財継承といった活動の中に、各社団体の経営資源を活かす創意工夫がされている」と評価を寄せている。

富士ゼロックスの文化庁長官賞受賞は、『文化伝承活動』に対して贈られたもので、先人の工夫や生きる知恵が語り継がれる古い書籍や伝統文書を無償で複製・復元する取り組みが評価された。京都の呉服商に伝わる古文書をコピーしてほしいという依頼から、「1200年の歴史を支えてきた市井の文化財を甦らせ、後世に伝えていくことこそ、コミュニケーションによる価値創造を本業とする富士ゼロックスらしい社会貢献である」として、2008年に京都で始まった活動。

和菓子の図案や大判地図、祭事装束の絵や戦闘術書など、これまで250点以上を扱い、寺社仏閣をはじめ、旧家や市町村、大学などで誰でも見て触れる資料として、展示・公開・研究に広く活用されている。

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