ムサシ 抗菌印刷素材を提案、PODと連携・小ロット対応
ムサシは7月14日、15日、東京都港区の富士ゼロックスグラフィックコミュニケーションサービス東京で、個別のデモ形式で『POD×抗菌フェア』を開催した。フェアでは社会衛生が高まる中、多数の印刷用抗菌メディア、サンプルを提案。1社1枠で時間を区切っての開催だったが、来場者から高い関心が寄せられた。
展示された『Airwash』は抗菌・消臭機能が付いたクロス素材。水性、ラテックス、UVのインクジェットと、レーザートナーのオンデマンドプリンタに対応する。基本的に表面層、充填層、ポリエステルクロスで構成され、細菌がメディアに触れると触媒酸化反応により、細胞膜や脂質を破壊し、水と二酸化炭素に細菌を分解する。粘着タイプと非粘着タイプを揃える。サイズは610、914、1,067㎜幅で20m巻き。A3、A4のカット版サイズも取り扱っている。
用途はポスターやPOP、バナー、タペストリー、壁紙、内装、ステッカーなど。粘着タイプは、はがれにくく、糊残しせず、施工もしやすい。
このほかフェアでは抗菌ラベル素材の透明タイプと漆喰タイプ、抗菌加工された名刺用紙やレーザーピーチ(未発売)を利用したサンプルも展示された。また、会場では参考出品ながらカール事務器のオンデマンドカッター『プロスカット』のカットパターンを変えたタイプと新しいスリッターユニットも紹介された。
同社東京第二支店長の古谷剛文氏は「感染防止を考慮して大勢のお客様を招くことができないが、新型コロナウイルス感染症で印刷需要が減少している中で、新しい商材やビジネスに少しでも結びつくヒントを得て頂きたいと個別デモを企画した」とフェアの趣旨を述べている。