ミマキエンジニアリング FFF方式3D プリンター「3DFF-222」の販売を開始
ミマキエンジニアリングは、韓国のSindoh 社との共同ブランド3D プリンター「3DFF-222」の販売を4月末より開始する。
新製品の「3DFF-222」は、フィラメント状の樹脂を積層していくFFF(熱溶解積層)方式で、最大造形サイズがW210㎜×D200㎜×H195㎜のデスクトップ3Dプリンター。形状サンプルや試作品の造形はもちろん、ミマキエンジニアリングのフラットベッドUV プリンターと組み合わせ利用することで、プリントビジネスに役立つ様々な提案が可能となる。
造形用のフィラメントは、同社純正PLA フィラメントを使用(PLA=Poly-Lactic Acid(ポリ乳酸):トウモロコシやジャガイモに含まれるデンプンなどを原料にした植物由来のエコプラスチックO)。PLAは、硬く、反りづらいという特性から治具作成などに適している。
組み合わせた活用としては、例えばプリント治具作成の内製化や、造形物へのダイレクトプリントによる立体サイン作成、真空成形の型作成などでの活用も考えられる。
同社のUVプリンターの活用において、ワークを固定するためのプリント治具を使用する。この時、オーダーグッズなどでの1点物はコストが高くなるため治具を作成せずにプリントすることが多く、位置合わせや水平出しが難しいという課題があった。しかし、「3DFF-222」を使用することで自社内で1点物のプリント治具が作成できるようになるため、内製化による製作コストダウンとプリント品質の安定化を実現する。
また「3DFF-222」で造形した立体的な屋内サインやチャネル文字に、同社のUV プリンターでダイレクトプリントすることでアイキャッチ効果の高いフルカラーサインを作成できる。
「3DFF-222」は、真空成形品を作成する際に必要な成形型を造形できる。造形した成形型は、穴あけなどの特殊加工が不要。成形用フィルムへのプリントは同社の「UJF-7151 plus」「JFX200-2513」に搭載可能な柔軟インク「LUS-350」で行えるので、極小ロットの成形や試作品などに適している。