ミマキエンジニアリング デモセンター(東京)、ラボセンター(長野)を開設
ミマキエンジニアリングはこのほど、東京都品川区西五反田のTOCビルにJPデモセンター、長野県東御市の本社にTAラボセンター、およびIPラボセンターを開設する。
同社はこれまで、SG(サイングラフィックス)、IP(インダストリアルプロダクツ)、TA(テキスタイル・アパレル)市場に向けの業務用プリンタを開発・販売してきた。すでにデジタルプリントが普及するSG市場に加え、近年では、IP・TA市場でもデジタルプリントへの移行が進んでいる。また、デジタルプリントの普及が進むにつれ、生産コストの安い地域でのアナログ印刷による大量生産から、商品を短納期で提供でき、かつ輸送費を抑えられる消費者の近くでのデジタルプリントによる少量多品種生産へと移り変わりを見せ、デジタルプリントによる生産拠点はグローバルに拡大しつつある。
同社は拡大を続けるデジタルプリンタ市場で、これまで以上に細やかに顧客の課題やニーズに寄り添った提案ができる環境、体制の構築を目指し、JPデモセンター、およびTAラボセンター、IPラボセンターを開設する。
東京都内に新たに開設するJPデモセンターでは、SG、IP、TAの3つの市場の大型機を中心としたプリンタを設備し、各市場に精通した専門要員による説明や、実機を使用したデモンストレーションを体験出来る。さらに、日本を皮切りに世界各地に開設するTAラボセンター、IPラボセンターでは、JPデモセンターに設置していないプリンタや専門機器を取りそろえ、より専門的なプリントの試験や評価を行い、課題解決を支援する。JPデモセンター、TAラボセンター、IPラボセンターがそれぞれの特性を生かして相互に連携し、個々の顧客の悩みに合わせた最適なソリューションを提案する。
【JPデモセンター】(東京都品川区西五反田7-22-17 TOCビル6階610-615号室、7月27日開設)
現在、東京支社ショールームでは、主力機を中心に展示、デモンストレーションを実施している。今回、この東京支社ショールームに加え、新たにJPデモセンターを開設。約550㎡の展示面積を有し、SG、IP、TAの3つの市場向けの大型機を中心に設置する。各市場に精通した専門要員が、各種機能、および用途の実践的説明はもちろん、実際に使用する環境・メディア等に合わせた、より細やかなデモンストレーション、提案を行う。また、本社に新たに開設するTAラボセンター、IPラボセンターと連携し、各種テストや検証作業など、より専門的なアプローチで顧客の要望や悩みに応える。
【TAラボセンター】(長野県東御市滋乙2182番地3)
デジタルプリンタによるテキスタイル生産のグローバル化にいち早く対応すべく、日本をはじめ、テキスタイル生産主要国である、インド、上海、イタリア、トルコの世界5ヶ国に、テキスタイル・アパレル市場向けインクジェットプリンタを設置したTAラボセンターを開設。現地で入手できる薬剤や水、後処理機を使用しての実践的なテストを行い、結果をもとに最適なソリューションを提案することで、これまで前後処理工程の調整、色合わせに要していた時間を短縮し、デジタルプリンタ本来のスピード感ある生産力で業務の効率化をサポートできるよう、積極的に取り組む。
また、同社での試験のほかに教育機関との協業による耐候性や堅牢性といった各種評価測定の実施も予定。そのほか、新たな技術・アプリケーションの研究・開発にも取り組んでいく。7月21日より本社に開設する日本のTAラボセンターの業務を開始し、ほか4ヶ国も順次開業を予定している。
【IPラボセンター】(長野県東御市滋乙2182番地3)
IPラボセンターでは、各種素材に対するプリントの密着性、プリント適性(複雑形状へのプリント等)の検証・評価をはじめ、顧客の提供基材に対する各種純正インク、純正プライマーでの最適なプリント条件の検証、顧客が抱える個々の特殊ニーズに合わせたプリントプロセスの検証、提案が可能となる。さらに、新素材へのプリント技術の検証や、顧客の声をもとに新たなアプリケーションの開発にも積極的に着手し、イノベーターとして市場に新たな価値を提案し続ける。