マーチング委員会 マーチングEXPO2019&出版記念祝賀会でSDGs考える
まちなみのイラストで地域を元気にする活動を展開している(一社)マーチング委員会は、7月12日、東京都中央区京橋にある世界食堂Transit Table d’Orで、「マーチング委員会EXPO全国大会in京橋(以下、マーチングEXPO)」を開催した。これと合わせて、同日に発刊となったマーチング本『まちなみイラストのチカラ』の出版記念祝賀会も行った。
マーチングEXPOは、「一般社団法人マーチング委員会 地方創生SDGs戦略」をテーマにしたパネルディスカッションに始まり、マーチング委員会の事例発表、内閣府特命担当大臣 地方創生担当の片山さつき氏による基調講演「地方創生とSDGs」が行われた。
パネルディスカッションは、井上雅博マーチング委員会理事長がファシリテーターを務め、㈱大川印刷の大川哲郎社長、杜陵高速印刷㈱の舘川浩社長が、SDGsへの取り組みを紹介すると共に、地域や顧客、社会とのパートナーシップを結ぶための活動であることや、意識改革のツールになるなどの活動メリットを解説した。また㈲ガイアコミュニティ取締役で~ふうどこむら~主宰の風かおる氏、マーチングアカデミー塾の塾長である利根川英二氏からは、中小企業によるSDGs活動の意義や印刷産業がハブになる取り組みであることが紹介された。
事例発表会では、奈良マーチング委員会が「神社仏閣イラストの許諾のとり方について」、台東マーチング委員会が「地域と共に歩む企業」、さぬきマーチング委員会&DNPコミュニケーションデザインが「さぬきマーチング委員会×DNPによるいすみ鉄道沿線活性化計画」、くまもとマーチング委員会から取り組み事例の紹介、浜松町・芝・大門マーチング委員会が「港区連合マーチング委員会の取り組み」をテーマに、それぞれ発表した。
続いて基調講演が行われ、片山さつき氏が「地方創生とSDGs」をテーマに、SDGsを原動力とした地方創生への取り組みや、政府が目指している世界最先端の日本型スーパーシティ構想などについて紹介した。その中で、地域の課題をSDGsによって見える化することで官民の意識化が進み、地域企業が金融機関と一緒になって進める“地方創生SDGs金融を通じた自律的好循環形成の全体像”を解説。SDGsは、既存の企業風土やサービスの中にその要素があるなど敷居が高くないなど中小企業でも取り組みやすいことから、多くの企業に意識してもらい、取り組んでもらうことで地域活性化を進めていきたいと語った。
情報交換会と合同で行われた出版記念祝賀会では、新星出版社から発売されることとなった『ふるさとを再生させる まちなみイラストのチカラ』の出版報告が行われた。会場には、㈱新星出版社の富永靖弘氏、制作に携わったコピーラーターの立岡ふじ美氏も駆けつけ、今回の出版に対する期待を語った。
【マーチング本「ふるさとを再生させる まちなみイラストのチカラ」】
著者:利根川英二
体裁:160頁、四六版
本体:1,600円(税別)
問合せ先:一般社団法人マーチング委員会 本部・事務局
Tel.03-3811-1440 http://www.machi-ing.jp
株式会社 新星出版社 http://shin-sei.co.jp