ホリゾン 小・中ロット向け無線綴じシステム MiniCABS、用途に合わせフレキシブルに組み替え可能
ホリゾン・ジャパン株式会社は、小ロットから中ロットまで幅広い生産に対応する無線綴じシステム「MiniCABS」を2023年10月6日に発表、発売した。
ホリゾンの小ロット・中ロット向け無線綴じシステム「MiniCABS」は折丁合から製本、三方断裁までをインライン化し、製本工程の省人化と生産性の向上を実現する。コンパクトでありながら大型製本機に匹敵する性能を持ち、製本品質の安定化を実現。用途に合わせてフレキシブルにシステムを組み替えることが可能で、多品種少量生産に対応した効率的な製本システムを省スペースで実現する。
本身サイズは最大320×275 mm、最小148×105 mm。厚さは最大50mm (押さえた状態)まで対応する。さらに自動セット替え機構により、過去のジョブの設定を再現することができ、省力化と品質の安定化に貢献。多品種・小ロットの仕事に柔軟に対応できる。また、折丁合から断裁までの全長が従来の製本ラインに比べてコンパクトとなっており、作業しやすく機械の稼働状況を簡単に確認することができる。
標準モデルは、6駒万力丁合機MG-600、レイダウンコンベヤLD-MG600、ドッキングコンベヤDC-400、コンベヤスタッカーCVST-1.5(CVST-1.5)、本身投入装置LBF-500、無線綴じ機iCE BINDER BQ-500、三方断裁機HT-80ほか補助ユニットで構成される。
DC-400は搬入・搬出の向きを4方向自由に設定できるので、MiniCABSとしての使用だけでなく、経路を切り替える必要のある様々な搬送システムに対応する。
搬送コンベアCVST-1(CVST-1.5)はスタッカー機能を備えており1 mと1.5mのどちらかが選択できる。丁合物を製本前に取り出したい時は、コンベヤ入口側の高さを下げることで本身を刺身状にスタックできる。取り出した丁合物をHF-600から手差し丁合することにより、MG-600の駒数を超える丁合作業が可能となる。
三方断裁機はHT-300、HT-1000Vに変更可能で、冊子サイズに合わせて組み替えることができる。またDC-400の別搬入口にシートカット装置SmartStackerや折丁ブロック集積装置BBS-40Lなど、デジタル印刷向けの本身作成装置の接続ができ、オフセット印刷とデジタル印刷のハイブリッド製本システムに発展が可能。さらに、無線綴じ製本機BQ-500は交換式のりタンクを採用しており、EVAのりとPURのりのどちらの製本にも対応する。