ペーパル 米を塗工液に使用した紙素材「kome-kami 浮世絵ホワイト」開発に成功、鮮やかな発色と脱炭素に貢献
株式会社ペーパルは3月より、お米を使った塗工液「コメグロス」を表面に施した「kome-kami 浮世絵ホワイト」を販売開始する。
「kome-kami」は加工・流通段階や一般家庭で食べられなくなった米、廃棄される災害用備蓄米などを活用し、機能性を付与した紙素材。
新製品「kome-kami 浮世絵ホワイト」は風合いのある表面でありながら、印刷面の鮮やかな発色とキラメキを実現した。強度のある厚い規格もラインナップしており、冊子だけでなく多様なパッケージに対応する。
新製品は浮世絵の伝統を受け継ぎ、現代の印刷や加工に合った形で再発明したもの。江戸時代、浮世絵の発色を良くするためにも紙の原材料に米が使用されていた。新製品はこの技法に着想を得て、試行錯誤を重ね、米を原材料とし、紙の強度を増す塗工液「コメグロス」の開発に成功。1ロット(6トン)製造時のCO2排出量の約104kg(杉の木約12本が1年間に吸収する量)削減を実現した。