フュージョン 全日本DM大賞で2年連続グランプリを受賞
札幌市のフュージョンが制作したDMが、2021年の「第35回 全日本DM大賞」でグランプリを受賞した。これにより同社のグランプリ受賞は2年連続となる。受賞作品は、「単語帳」と「削節」で労力・コスト削減をアピールした『大企業に響いた2つの“スタサプENGLISH”DM』(広告主:リクリートマーケティングパートナーズ)。
グランプリを受賞したDMは、リクルートが提供するオンライン型の学習プログラム「スタディサプリENGLISH法人サービス」が、従業員が多い企業3,800社の人事部長宛てに、4回に分けて発送した箱型DMのうちの2つ。一つが英単語帳を模した冊子で、もう一つが鰹節パックを収めたもの。
企画では、これまでにないDMの制作を目指した。そこで、受け取る側の人事部長が日頃気にしているであろう“働き方改革”を進める一歩になることをメッセージすると同時に、日ごろ多くのDMが届く中、興味を持って手にとってもらえるものを考えた。そこで、人事部長自身が共感でき、社内で回覧できるような話題性も兼ねたクリエイティブとして、『英単語帳DM』と『鰹節DM』が誕生した。
『英単語帳DM』には、“疲れた”“重たい”など人事責任者の本音が盛り込まれており、自分ゴト化して読んでもうらうものを狙った。一方、『鰹節DM』は、“コスト”と“鰹節”の共通語である“削る”をかけたもの。
このDMにより約150社から資料請求があり(請求率約4%)、うち大企業32社からサービスの申し込みがあった。前回実施したDMと比較して40倍の反響を得ることができたという。多くの大企業との繋がりが生まれ、売上獲得に貢献した。
日本郵便が主催している「全日本DM大賞」は、過去1年間に企業から実際に発送されたDM(ダイレクトメール)を全国から募り、その中から優れた作品を表彰する。第35回となる今回は、2019年4月1日から2020年9月30日までに制作され、発送されたものが対象で、712点の応募があった。
1次審査の応募フォームによる審査では127点に絞られ、9人の審査委員によるスコアリングで行われる2次審査では38点にまで絞られた。最終審査へ進んだ38作品は、11人の審査委員によるスコアリングと協議および投票により、各賞が決められた。