ハイデルベルグ社 来春から新最高経営責任者にルードウィン・モンツ氏が就任
ハイデルベルグ社は監査役会を開き、新しい最高経営責任者にルードウィン・モンツ氏を選任した。同氏は、新しい会計年度がスタートする2022年4月1日に、ライナー・フンツドルファーより最高経営責任者を引き継ぐ。
新たに就任するモンツ氏は、「私にとって、ハイデルベルグ社は、ドイツメカニカルエンジニアリングのフラッグシップです。従業員の幅広い専門知識、世界中に拠点をもつグローバルな組織、そして長い年月をかけて築いてきたブランドには、将来にむけて大きなポテンシャルがあると思います」と述べている。
今回の人事について監査役会のマーティン・ゾンネンシャイン会長は、「ハイデルベルグの監査役会は、ライナー・フンツドルファーが会社の最高経営責任者として並外れたコミットメントを示したことに感謝します。彼は、COVID-19危機を乗り越えて会社を成功裏に導くことに成功し、同時に e-モビリティなどの新しいビジネスの開発と確立のために、会社の戦略の方向性を定めました」と述べている。
また、ライナー・フンツドルファー氏は監督委員会および社内において信頼できる協力関係を得られたとし、「ハイデルベルグにとって、ここ数年は非常に困難な年でした。私たちはトランスフォーメーションを通じて、パンデミックに立ち向かい、ハイデルベルグの戦略的再編成に成功しました。ハイデルベルグファミリーの一員であることを誇りに思います。後継者のルードウィン・モンツ氏が、新しい会計年度で良いスタートを切り、継続的な成功を収めることを願っています」と語っている。
新年度から最高経営責任者に就任するルードウィン・モンツ博士は、、2007年からカールツァイスメディテック社の取締役会のメンバーで、2010年から取締役会の会長を務めている。2014年1月1日からは、カールツァイス社のグループ管理委員会にも任命されている。
同氏は、マインツ大学で物理学の博士号を取得後、米国ゲーサーズバーグの国立標準技術研究所とダルムシュタットのGesellschaftfür Schwerionenforschung GSIに進み、そこで科学者として勤務した。また、英国のヘンリーマネジメントカレッジのMBAの卒業生でもある。1994年、科学者としてZEISS社に入社し、2年後、測地システム開発の責任者となり、ビジネスユニットの全体的な責任者に就任。その後、2000年には、ツァイス社の医療技術部門に異動している。
またハイデルベルグ社は、CFOマーカス・A・.ワッセンバーグとの取締役会契約を予定通り2027年まで延長する予定。この決定により、ハイデルベルグ社は、達成された財政の安定と、成功したトランスフォーメーションによって開始された戦略的再編成を継続性に実施していく。