ハイデルベルグ社 新しい最高経営責任者にルードウィン・モンツ博士が就任
ドイツのハイデルベルグ社は、ルードウィン・モンツ博士(58)がライナー・フンツドルファー氏(64)の後任として、4月1日、ハイデルベルグ社の最高経営責任者に就任したことを発表した。なお、6年間にわたり同職を務めたライナー・フンツドルファーは退職した。
ルードウィン・モンツ氏は、カールツァイスメディテック社を10年に渡って率いた後、ハイデルベルグ社の管理業務を引き継ぎ、戦略的再編成を推進し続けている。今後も、コアコンピタンスを備えた新たな市場を開拓するために、選択した道を歩み続けるとしている。
ルードウィン・モンツ氏は、「私たちの仕事は、私たちの技術力を利用して新たなビジネスを生み出すことです。そのためには収益性と回復力を持続的に向上させ、尚且つ既存の技術的専門知識を、目的を定めて新たな市場で利用できるようにする必要があります」と述べており、印刷業界とその構造が急激に変化する中、顧客先はハイデルベルグに対し依然高い期待を抱いている。「したがって重要な目標は、自分たちの開発だけにとどまらないことです」と強調している。
また、「私たちは、お客様のニーズに沿って、戦略とコア市場での主導的地位の拡大を、さらに優先して行っていきたいと考えています。私たちは、常にお客様にとって最高のパートナーになることを目指しているからです」。
ルードウィン・モンツ氏は、テクノロジー業界での長年のキャリアで成功を収めており、開発部門責任者や様々なビジネス部門の管理職を歴任してきた人物。
「私たちは最高経営責任者を経験豊富なルードウィン・モンツ氏に引き継ぐことができることを非常に嬉しく思っています」と語るのは、ハイデルベルグ社の監査役会会長マーティン・ゾンネンシャイン博士。「モンツ氏は、最先端のテクノロジーとイノベーションに対する優れた知識をもって、会社のさらなる成長と再編を推進し続けます。また卓越した業績と高いコミットメントを任期終了まで会社にもたらしてくれたライナー・フンツドルファー氏に感謝します。新たなビジネス分野としてeモビリティの確立に成功したことで、同氏はハイデルベルグ社の再編に多大な影響を与えました」と述べている。