ハイデルベルグ社 ドイツでパッケージングディ開催、世界からユーザー参集
ドイツのハイデルベルグ社は、5月16日、ドイツ本社のあるウィッスロッホ工場で「ハイデルベルグ パッケージングプリンティングディ」を開催した。当日は、ヨーロッパをはじめアメリカやアジア地域などから、400人を超えるユーザーが参集した。
パッケージンプリンティンググディ会場では、スピードマスターXL106-6、スピードマスターXL145-6、スピードマスターXL106-8-P+LYYL FoilStar、スピードマスターXL75-8+LYYL アニカラー2、あるいはプリマトリックス106、ダイカットシステムや検査システムなどが揃い、実際の仕事を想定したデモンストレーションが行われた。それにより、小ロット・多品種化に加え、短納期対応へのニーズが高まっているパッケージ印刷に対応する印刷ワークフローが紹介された。
イベントの冒頭で、同社取締役のライナー・フンツドルファー氏が挨拶にたち、来場者へ歓迎を述べると共に、デジタル化によるPush to Stopの実現への取り組みを提案していること、デジタル化を進めることで「新しいビジネスの可能性がある。我々が考えるインダストリー4.0につながるものであり、全てを見てもらいたい」と語った。
会場では、18,000回転で実演したスピードマスター145や、小ロットから大ロットまで対応するシステムとして紹介されたスピードマスターXL106-6による6色のパッケージ印刷のほか、すでに2社が導入しているプライムファイア106、インラインで付加価値の高いパッケージ生産を可能にするフォイルスター搭載のXL106、高精細のアニカラーなど、多種多様なシステムが並んだ。
特に、スピードマスターとプライムファイアを並列することで、オフセット印刷とデジタル印刷という異なる印刷方式を選択できる印刷環境となり、オフセット印刷からデジタル印刷、そして後加工へという柔軟な生産体制が構築できることが強調された。それにより、小ロットから大ロットへの対応だけでなく、追い刷りや追加生産などにも対応し、ビジネス領域を拡大し、顧客企業の課題を解決する生産が提案できるとした。
また、ワークフローに基づいて、ポストプレスの実演も行われ、ダイカッターのプロマトリックス106 FCや検査装置のDiana Eye 42なども紹介された。
それぞれの生産機によるパッケージ見本も並び、具体的な提案が行われた。
なお、パッケージプリンティングディ当日は、隣接する工場内の特設エリアで出席者全員によるランチタイムがあり、イベント後半にはウィッスロッホ工場見学ツアーも企画された。
なお前日にはシュヴェツィンゲン宮殿でウエルカムディナー開かれた。ウエルカムディナーには約300人が出席。生バンドが各テーブルを巡って、各国にゆかりのある曲などを披露してもてなした。