ハイデルベルグ 高い生産性・最高品質の完璧な印刷を必要とする商業印刷会社をターゲットとした新世代スピードマスターSX102を発表
ハイデルベルグ社は、この度、『全方位死角なし』をスローガンとし、顧客の要望に沿って強化された新世代の印刷機「スピードマスターSX102」を発表した。
同印刷機は、高い生産性と最高品質の完璧な印刷を必要とする商業印刷会社を主なターゲットとしている。パンフレット、商業印刷物、医薬品パッケージのインサートなど、特に薄い原反をワンパスで生産するようなアプリケーションに適している。
優れた価格性能比を実現するベーシックモデルから、完全自動 Push to Stop 搭載の反転機構付き印刷機までを構成することができる。また92フォーマット(650×940 mm)は、従来の102フォーマット(720×1,020mm)と比較して刷版費用が最大20%削減されるなど、現在の原材料価格の高騰を考慮すると、経済的にも重要なポイントになる。
スピードマスターXL技術転用によるお客様のメリット
新しい「スピードマスターSX102」は、拡張性のある印刷機として設計されている。アプリケーションの範囲、出力及び自動化の要件に応じて、ベーシックモデルは、ハイデルベルグの実績ある反転技術やスピードマスターXL のテクノロジーを取り入れた多くのアシストシステムを搭載することができる。
インテリスタート 3 、インテリライン、インテリラン、ウォッシュアシスタント、パウダーアシスタントなど、その他にも数多くの機能が搭載されている。また、必要に応じて、Push to Stop による完 全自動運転印刷まで設定を拡張することが可能。
デジタルアシスタントシステムは、人工知能の助けを借りながら、オペレータによる手作業の回数を大幅に削減することもできる。これは時間の節約だけではなく、エラーの発生リスクを減らすことを意味している。プリネクトプレスセンター XL3 とプリネクトワークフローにより、「スピードマスター SX 102」は、印刷会社全体のワークフローに完全に統合され、効率的なデータ管理、正確なプリセット、最新の生産データ、有益なレポートを確実に提供する。
プリセットプラスフィーダとデリバリも、そ の他の実績あるソリューションと同様、 XL テクノロジーから受け継がれている。なお最高印刷速度は、反転モードで毎時1万4,000 枚。
ハイデルベルグのユーザーエクスペリエンスと融合した新しいエルゴノミクスコンセプト
「スピードマスターSX102」は、スピードマスター XL シリーズにも採用されている新しいギャラリーやガードを備えた、革新的で人間工学に基づいたデザインを特徴としている。ハイデルベルグユーザーエクスペリエンス(UX)は、最新の作業環境を提供する。すべてのコンポーネントの操作にわたってエンドツー エンドのエルゴノミクスが適用されている。
スピードマスターオペレーシングシステム搭載のプリネクトプレスセンター XL3 は、非常に使いやすいナビゲーションでオペレータの負担を軽減し、予測可能な結果とパフォーマンスの向 上をもたらす。プリネクト測色システムは、色再現の安定性と損紙を最小限にすることに重点を置いており、様々な種類から選択できる。
ハイデルベルグのプロダクトマネジメント責任者シュテファン・ハーゼンタール氏は、「新しいスピードマスター SX102 によって、私たちはテクノロジーリーダーシップを改めて強調します」と
述べている。「スピードマスター XL ソリューションで確立された多くのアシスタントシステムを使用して完全に統合され、お客様の必要に応じて正確に要件に適合させることができる拡張性のある印刷機が、お客様のメリットになります」。
数十年にわたり好評のハイデルベルグの102フォーマット
ハイデルベルグは、1975 年以来 102 フォーマットを提供しており、この分野においても市場をリードしている。同フォーマットの印刷ユニットおよびコーティングユニットを、現在までに 10 万台以上販売。「このサクセスストーリーは、新しいスピードマスター SX102でも続いていくと確信しています」とハーゼンタール氏は述べている。
さらに、「この印刷機は、多くの印刷会社にハイデルベルグのハイテクソリューションを提供し、お客様は業界最大かつ最も効率的なサービスネットワークの恩恵を受けることができます」としている。