ハイデルベルグ 菊半裁判スピードマスターシリーズXL75、CX75が新デザインにアップグレード
ハイデルベルグ社は、世界に1万9,000を超える印刷ユニットが導入されている菊半裁判のスピードマスターシリーズのXL75およびCX75において、さらなる使いやすさを求め、現代的で人間工学にもとづいた新たなデザインにアップグレードした。新デザインを施したCX75ならびにXL75は、2019年9月以降の納品を予定している。
同社の菊半裁判シリーズの改良は、いまだに継続されている。例えば、Push to Stopフィロソフィーの基礎として、drupa2016ではユーザーソフトウェアのインテリスタート2が紹介された。その1年後、より小規模な印刷会社のニーズに合わせて最適に構成され、すぐれた省スペース性とより高い原反の柔軟性を持つスピードマスターCX75が発表された。
「私たちは人間工学を取り入れることの重要性がどれほど増したかを目の当たりにしました」と、菊半裁判印刷機のプロダクトマネージャーを務めるFrank Süsserは語っており、「多くのルーティン業務が自動化でできるようになった今日でも、刷版の準備やインキの追加、洗浄布やブランケットの交換、その他のメンテナンスなど、オペレータは機械上で何かしらの作業をしなければなりません」。
スピードマスターXL75とCX75の余裕のある印刷ユニット間のスペースはオペレータにとって大変便利だが、ハイデルベルグではコンセプトをさらに現代的なものへと一歩先へと進めた。
スピードマスターXL106のデザインがインスピレーションとなり、XL75とCX75の両方に継承。これはギャラリーコンセプトと同様に、フィーダとデリバリにある門型の骨組み構造を含む。
なお印刷機は2019年9月、タイで開催されるPack Printで初展示され、10月にはウィスロッホ-ヴァルドルフにあるPMCにおいて行われるカスタマーイベントでも披露される。「これはdrupa2020に向けた序章です。そして、菊半裁判をお使いのお客様がより成功するための、革新的なソリューションが続いていきます」、としている。
「今回導入した新しいスピードマスターXL75は、異なる次元にあります。たった数日ですが、私たちのオペレータには、すでにその新しいエルゴノミックデザイン抜きの環境は考えられないものとなっています。印刷機を使うことを楽しんでさえいます。オペレートすることが快適で疲れません。技術も最新です。」と、世界第1号となる新デザインのスピードマスターXL75の5色機、コーティングユニット付の印刷機が導入された、スイスのヴォルララウにあるTheiler Druck AGで、商業印刷部門の責任者を務めるMichel Schwander氏は述べている。
「オートプレートプロ、プリネクトインプレスコントロール、プリセットコントロールシステム、そして個々の作業ステップは完全自動で進められ、ウォールスクリーンで目で見て仕事の進み具合を確認できます。私たちがこれまでよりはるかに早く、効率的に、かつ連続で生産ができることを意味します」と語る。印刷機は主にカタログ、DM、販促物、そしてパッケージの生産に使用されている。