ハイデルベルグ カスタマーサービスでデジタルインターフェースが活躍
ハイデルベルグは、新型コロナウィルス感染症の世界的大流行の状況下でも、パーツや印刷必需品の供給は滞りなく行われており、健康に関する規定を考慮しながら、顧客先の合意と現地の状況に応じて、現場での搬入及び必要な技術的サービスも引き続き実施していると、発表した。
同社は、世界的に大流行している新型コロナウィルス感染症拡大に素早く呼応し、商業印刷、パッケージ印刷、ラベル印刷分野のあらゆる範囲で顧客サポートを提供。「今日の非常に困難な時期において、世界中のお客様にご利用いただける私たちのデジタルインターフェースは、お客様の日常業務を最大限にサポートします」と、ハイデルベルグの最高経営責任者ライナー・フンツドルファー氏は述べている。
ハイデルベルグの売上の85%は海外拠点から生み出されており、グラフィック分野においてグローバルで展開しているサービスおよびセールスネットワークが各拠点のローカルの顧客企業をサポートしている。すべての印刷市場において、顧客企業は、直接あるいはパートナー企業を介してサポートを受けることができるようになっている。
フンツドルファー氏は、「コロナウィルスが大流行している今日の状況においては、当社の従業員とお客様の健康および安全が最優先です。例えばサービスでは、実績を積み重ねてきたリモートサービスやハイデルベルグアシスタントを以前に増して活用し、電話やビデオ会議を使ってできることであればそうしたテクノロジーを積極的に取り入れ、また、データに基づいた情報をお客様に提供しています」と解説する。
なお、ウィスロッホヴァルドルフの「ワールドロジスティックセンター」には、約 10万 個のパーツの在庫があり、受注したパーツの 96% 以上が即時に出荷可能な状態にある。サブスクリプションのようなデジタルビジネスモデルは、顧客企業にとってメリットになる。プリネクトプロダクションマネージャーは、実際の TIFF 出力量(平方メートル単位)に基づいて課金される為、ジョブの数が少なければ支払いも少額になる。
その他、個別のケースとして、ハイデルベルグは保守契約の支払条件の延長も認めている。「私たちの大切なお客様と共に、こ の難局を必ず 乗り越えることができると確信しています」とフンツドルファーは強調する。
ハイデルベルグは、中国の上海にも生産拠点を置いている。中国市場はコロナウィルス感染症の打撃を最初に受けたが、国内の状況は次第に回復している模様であるという。生産状況は、感染症が拡大する前の水準に戻り、現在はすべての従業員が活動を再開。2月末以降は、現地の販売会社でも従業員が活動を開始しており、可能であれば顧客先に直接訪問したり、電話でサポートをしている。
ハイデルベルグは、すべての拠点の従業員の健康も企業にとって重要だと考えており、安全と衛生に関わる一連の規定は厳守されなければならない、としている。
ハイデルベルグのパートナーであり、筆頭株主であるマスターワーク MK 社は、2月末、 MK ヘルス社( MK healthy Co., Ltd)を設立し、サプライチェーン全体を含めた医療用使い捨てマスクの製造に乗り出した。今日までに、 MK グループは 35,000 枚の医療用マスクをハイデルベルググループに用意しており、今後さらに 40,000 枚が追加される予定だ。マスクは主に、顧客サ ービスを担当するサービス技術者が使用する。