(株)ニレコは、段ボールや封筒製造装置用に、従来機に比べ性能を一新したのり付け検査装置「グルーモニタGM7」を発表した。電子商取引市場の成長と宅配便の増加などを背景に貨物個数は増加を続けており、製函・封筒製作現場では高速かつ信頼性の高い生産システムのニーズが高まっていた。「グルーモニタGM7」は、各種バーコード対応など機能性を高めると共に、従来機GM6600に比べ2.5倍の高速検査が可能で、各種検査設定の自動化によりオペレータの負担を大きく軽減した上で、操作画面を一新して操作性を大きく向上している。

ニレコは、「ウェブ」と呼ばれる紙・フィルム類の制御機器の販売を開始してから70年近くの歴史を有しており、印刷業界を始め、紙類を取り扱う業界で広く当社製品が利用されている。またのり付け装置へ参入してからは35年以上の実績を有し、同社のり付け装置は広く印刷・製函・封筒製造業界で用いられている。検査システムは、カメラが捉えたライン上ののり付け画像から、のり付けの長さ、位置などの各種情報を検査する。計測値が基準値と異なる際には、エラーとして状態を画像で表示しブザーや赤色灯でオペレータに知らせると共に、フィーダ停止や自動排出処理などの必要な処置を行う。

今回発表した「グルーモニタGM7」は、累計650台以上を売り上げたベストセラー機の「グルーモニタGM6600」の性能を引き継ぎつつ、抜本的な改良を図った。

検査速度は同条件下で従来機比2.5倍となり、最大300m／分のラインに対応可能。またカメラの高解像度化を図ると共に、従来機同様最大6台のカメラ接続台数を維持しつつ1台当たりの検査エリアを4エリアから6エリアへ増加した。加えて、各種バーコードの自動判別機能により、異品種混在ラインでも利用可能。撮像画像から表示位置、一視野、カートンサイズ、のり位置、バーコード位置などを測定し、各種設定を自動で行う自動設定機能を搭載したことで、オペレータの設定工数を大幅に削減可能です。操作性についても、操作画面の見直しにより大きく向上した。