トヨテックPUR無線綴じ機「SEB-400 pur」発表、ソフトカバー表紙・自動給紙・自動筋入れユニット付き

株式会社トヨテック(豊田保社長)は、8月21日から24日まで韓国高陽市KINTEX ホールで開催された「KIPES 2024 第27回韓国国際印刷機械設備展示会」(略称:K-PRINT)において、印刷で最も多い中ロットから小ロット、少量多品種に対応するPUR糊無線綴じ製本機「SEB-400 pur」を発表した。

トヨテックPUR専用製本機SEB-400
PURタンク本体(右)と洗浄タンク

セット替え作業を行わないで連続してPUR専用製本が出来る画期的なPUR無線綴じ機「SEB-400 pur」が大きな反響を呼んだ。

PUR無線綴じ機「SEB-400 pur」はB4サイズで40頁、20頁、A4サイズの20頁、B5サイズ30頁といった一冊の厚さが異なる製本をクランプ部にセットするだけ厚さを自動的に読み取り製本が完了する。ソフトカバー製本においても、表紙を供給部にセットすれば中ページの厚みに応じて自動で筋押し厚みが変わり、自動でニッピングエリアに供給され、ニッピングされる。小ロットだけではなく中ロットまで完璧に製本が出来る。

使用する紙厚、紙質等によってPUR塗布厚みを変えたい場合は、正面のダイアルを調整して簡便に変更ができる。

こうしたメリットを可能にするために同機は糊スプレー塗布方式を採用。糊スプレー方式は糊タンクに糊を入れたまま日を跨いで作業ができるが、少量処理が続いた場合は糊がノズルの中で固まってしまい、長時間をかけてクリーニング作業が必要になるという課題があった。

PUR無線綴じ機「SEB-400 pur」は、PUR糊タンクの横に洗浄剤タンクを備えた。切り替えレバーでPUR糊を出し、洗浄剤をノズルに出すと簡単に入れ替えができるため作業終了時に洗浄作業をしてノズルのつまりを防ぐことができる新技術が従来製品の問題を解決し、更に使いやすくなった。

また併せて自動給紙・筋入れ機能付き無線綴じ製本機ÈcoAF-400evaを発表した。デジタル印刷による中小ロットから多品種の無線綴じ製本をセット替え無しで効率よく行う。ソフトカバーの自動供給、完成品のスタックも自動で行う。

自動給紙・筋入れ機能付き無線綴じ製本機ÈcoAF-400eva

PUR無線綴じ機「SEB-400 pur」12月から日本市場に投入

 PUR無線綴じ機「SEB-400 pur」は日本市場において12月から発売を開始する。トヨテックの豊田社長は「今回、トヨテックKOREA、wenet、HEBRONKOREA、WEPLUSと合同で出展しました。韓国の印刷会社のKSI社にSEB-400 purが既に導入されています。続いて2台目が展示会後に導入されます。新製品のSEB-400 purは小ロットのPUR製本を多く手掛けるKSI社からの要望をトヨテックKOREAの高東寅社長が開発して製品化しました。小ロットのPUR製本は、PURの管理が課題でしたが、小ロットに適した糊スプレー方式で日を跨いで糊が固まることがないように洗浄タンクを常設して、PUR糊の課題を解決しました。日本でも小ロットのPUR製本が増えています。9月から日本で発売を開始します。また弊社の本社でも12月からデモを行ってみていただきます」と述べた。

【PUR無線綴じ機SEB-400 pur仕様】

製本方法/ミーリング後PUR糊製本、製本サイズ/天地間×背小口間)/最大320x297mm(自動機)、マニュアル機425x297mm、最小120x135mm自動 & マニュアル、製本厚さ/0.2-50㎜、表紙サイズ(長さx幅)/最大330x660mm/自動機、425x660mm/マニュアル、最小135x230mm、筋押しモード/4ラインまで自動筋押し、表紙紙厚と表紙積載量/120-300g㎡98mm、製本処理能力/連続機械能力350~450冊/時間、製本実測値/最大250冊/時間、機械寸法/2,110(L)×820(W)×1,250(H)、機械重量/420kg、単相200V、50/60Hz、5kw

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