トッパン・フォームズは、RFID技術と光センサー技術を活用し、車両情報の収集と車両の台数管理を自動化することができる「車両通過検知システム」を、トヨタ自動車と共同で開発した。同システムは同社の港拠点へ導入する。

開発した「車両通過検知システム」は、RFIDリーダーと光センサーを組み合わせており、通過する車両に搭載されたRFIDタグの読み取りと、通過方向の識別を自動で行うことが可能。車両の入出庫口などに導入することで、従来、車両物流の現場において、１台１台手作業で行われていたRFIDタグやバーコードの読み取りによる車両の情報収集と台数集計を自動化することができる。

また、トッパン・フォームズは同システムにおいて、RFIDリーダーと光センサーで取得した車両情報を解析処理する独自のアルゴリズムを構築。それにより、車両の形状や色、設置環境の明るさなどに影響されることなく、さまざまな車種が通過する現場でも導入が可能となっている。

今後、同システムは、RFIDタグを搭載した完成車の管理を行うソリューションとして、トヨタ自動車株式会社の全国の物流拠点にも順次導入される予定。

「車両通過検知システム」の特長は、①RFIDタグの読み取りと車両の通過方向を自動で識別、②車両の形状や色、設置環境の明るさ変化などに影響されずに検知、③ライトやブザーとの連携により車両の検知状況を現場に通知、など。

トッパンフォームズでは、RFID技術とセンシング技術を組み合わせたソリューションを開発し、製造、物流、医療現場を中心に自動化ソリューションを展開することで、さまざまな企業のDX化に貢献。今後もRFIDリーダーのためのアプリケーション開発やRFIDタグの設計、開発、販売を進め、周辺機器も含め2024年までに３億円の売り上げを目指す。