トッパンフォームズ 企業の都合で送られたDMは開封しない・・・「生活者の視点に立ったDM」を追求することがポイント
トッパン・フォームズ株式会社は、生活者の意識とダイレクトメール(DM)を取り巻く実態や時系列変化から見えるトレンドの定点的な把握を目的に、生活者のDMに関わる行動についての自主調査を行った。
調査結果からは、生活者はDMにおいて自身に必要な情報を取捨選択していることが読み取れ、送られてきた意味や自身のメリットなどを考慮して開封を決める傾向が以前よりも顕著になっていることがわかった。企業側の都合だけで送付されたDMであることが伝わると開封しない判断にもつながるため、「生活者の視点に立ったDM」の追求が今後のポイントになると推察されると報告している。
調査結果の概要は
1 .生活者のDMとの接触状況は、全体的に昨年度と同程度。形状別開封意向は全体的に減少傾向にあり、下がり幅が最も少ない形状は「通常サイズの封筒」だった
2. アライアンスDMを全て開封する人は、男性が高齢層、女性は若年層に多いが、全体としては減少傾向にある
3. DMの二次元コードを利用する生活者は引き続き増加し、特に70代男性で大幅に増加。大きめのQRコードは若年層より60代以上の男性、50代以上の女性が盛んに利用
生活者のDMとの接触状況から、企業の都合で送っていることが生活者に伝わることが、「開封しない」判断につながっている可能性がうかがえること、見た目よりも“わかりやすさ”や“送った意味や文脈”といった中身が求められているとまとめている。
そのため、今後は方法ありきでなく、生活者が「なぜ送られたのか」や「このDMの形状で送った意味」「このDMを読むことで得られるメリット」といった意図を理解し、自然に受け取れるシーン・タイミングや状況に合ったデザインの再考、素材においては紙媒体特有のメリットを活かした通知内容と紙の親和性を考慮することなどが望まれると報告している。
①デジタル化が進む中でもDMの受取数・開封割合ともに維持する傾向、2022年度のDM開封数は2021年と比較すると増加
1週間に受け取るDMの通数は9.4通で、届いたDMの開封・閲覧割合は7割だった。2021年度以前の調査結果と比較すると横ばいである。
②アライアンスDMを全て開封する比率は全体では減少傾向。特に「全て開封するが流し読み程度に確認する」が減少し、「ほとんど開封しない」が増加する傾向
アライアンスDMについては昨年度と同様、企業の都合で送っていることが生活者に伝わることが「開封しない」判断につながっている可能性がうかがえる。
③DMから二次元コードを使ったWeb遷移の割合は2017年度から増加傾向。特に70代男性で使う割合が大幅に増加し、検索サイトの利用を上回る
DMからWebへの遷移方法の比較において、二次元コードでの遷移に対する好意度は継続的に上昇しており、2022度には55%になった。大きめの二次元コードが記載されている場合では、若年層よりも60代以上の男性、50代以上の女性のアクセス希望が高いという結果も。
DMに関する情報を発信 https://solutions.toppan-f.co.jp/solution/24083/