セルン PODと出版サプライチェーンの再構築でサスティナブルな出版インフラ実現へ、1億円の資金調達実施

プリントオンデマンドを活用した、必要な時に必要な分だけ“売れる、作れる、届けられる”を実現する出版の在庫レス流通プラットフォーム「BOOKSTORES.jp」を運営するセルン株式会社は、 事業拡大に向けてLAUNCHPAD FUND、 その他個人投資家よりシードラウンドで1億円の資金調達を実施した。
*「BOOKSTORES.jp」https://bookstores.jp

セルンは「コンテンツの力で、子どもたちのために、世界を変える未来を創る」をミッションに歩み出している。
出版業界は、戦後実装された再販制度の恩恵を受けて拡大を続けてきたが、2023年現在、EC化とデジタル化の流れのなかで、その制度を支えてきた書店の売上と店舗数が大幅に減少するなど、今までの販売の仕組みが通用しなくなっている。加えて、2050年のカーボンニュートラルの実現という国の目標に対して、出版業界もCO2削減への貢献、再販制度のなかの委託販売制度で増大した出版物の返品の削減を目指す転換が求められている。
そこで同社は、プリントオンデマンドと出版サプライチェーンの再構築により、在庫レス流通を実現、脱炭素社会に向けた取り組みによって、サスティナブルな出版インフラを構築する。

これにより、①需要に応じた生産で在庫レス流通の実現、②新刊依存から脱却し、キャッシュフロー経営へ転換、③出版物の地産地消による輸送コスト&CO2削減、④出版業界が描く持続可能な社会「作る責任・使う責任」の実現、という課題を解決できるとしている。
そして、この取り組みを新しい印刷出版の形として、「Pub2.0」と定義し、実現に向けて事業拡大に取り組んでいる。

資金調達の背景と目的

この度の資金調達は、同社が目標としている必要な時に必要な分だけ印刷を行う新しい書籍印刷を実現するために、より多くの出版社を手伝うことで、同社のサービスが根付くように取り組む必要がある。そこで資金調達することで、次の3点を重視し取り組んでいく。
【1. 出版社や書籍を取り扱う企業との関係構築・関係強化】
より多くの出版社やコンテンツホルダーの方にセルンのサービスを知り、利用してもらうことで、自社直営の書籍ECサイトの開設、在庫レス流通の実現によるコストと資源ロス削減、カーボンニュートラル社会への貢献を目指す。
【2.「BOOKSTORES.jp」の開発強化】
より多くの出版社やコンテンツホルダーの方につかいやすいサービスの実現し、コンテンツをより多くの方に届けるため開発を強化する。
【3. 上記に伴う人材採用の強化】
主に下記のメンバーを集中し募集をする。
*採用情報 https://www.wantedly.com/companies/company_6899284
 ・開発エンジニア(CTO候補・リードエンジニア)
 ・事業開発(営業活動・カスタマーサクセス)
 ・バックオフィス(経理・労務等)

セルンが現在行っていること

セルン株式会社では大きく5つのことを軸にした事業展開を行なっている。
1. ネット書店開設サービス
 在庫レス流通のハブとなるオンライン書店を、定額費用がかからずに作成・運営が可能。
2. プリントオンデマンド
 全国の印刷会社と提携をすることで、1冊から1000冊以上の注文まで広く対応する。
3. デジタルデータ化サービス(PDF/ePUB)
 印刷に必要なデータ・電子配信用のデータを、フィルムや底本から作成。
4. フルフィルメントサービス(通販物流サービス)
 入庫・保管・流通加工・出庫・配送・返品対応・棚卸など、通販の物流に必要なことを請け負う。
5. 出版物流
 再販流通・直販流通・その他出版流通に付帯関連するすべての業務を請け負う。

セルン株式会社 https://seln.com/

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