一般社団法人日本グラフィックサービス工業会とNPO法人日本自費出版ネットワークは9月７日、東京都武蔵野市の吉祥寺東急REIホテルで、「第26回（2023年）日本自費出版文化賞」の最終選考結果記者発表会を開催した。

最終選考会では、応募作品658点の応募作品の中から71点の入賞候補作品が選ばれ、その中から大賞、部門賞等入賞作品および入選作品が発表された。大賞は地域文化部門の綿谷正之著『墨に五彩あり―墨の不思議な魅力―』（京阪奈情報教育出版株式会社・共同プリント株式会社）が受賞した。

最終部門では各部門の最終選考委員7名が各部門賞・特別賞を選考し、鎌田慧選考委員長を中心に大賞を選出した。表彰式は11月11日にアルカディア市ヶ谷ホテルで開催予定。

【第26回日本自費出版文化賞（括弧内は発行所、印刷所）】

【大賞作品】
＜地域文化部門＞
綿谷正之著『墨に五彩あり―墨の不思議な魅力―』（京阪奈情報教育出版株式会社・共同プリント株式会社）

【部門賞作品】
＜地域文化部門賞＞
明石歩道橋事故 再発防止を願う有志著『明石歩道橋事故 再発防止を願って』（株式会社神戸新聞総合出版センター・株式会社神戸新聞総合印刷）
＜個人誌部門賞＞
池田実著『郵政労使に問う』（池田実氏・昂印刷株式会社）
＜小説部門賞＞
安保邦彦著『旭川・生活図画事件　—治安維持法下、無実の罪の物語ー』（株式会社花伝社・中央精版印刷株式会社）
＜エッセー部門賞＞
ハンス・ブリンクマン著『わたしと日本の七十年』（株式会社西田書店・株式会社平文社）
＜詩歌部門賞＞
森玲子著『アラベスク』（株式会社かまくら春秋社・株式会社ケイアール）
＜研究・評論部門賞＞
松下義弘著『技術が支えた日本の繊維産業』（北斗書房・株式会社北斗プリント社）
＜グラフィック部門賞＞
山本典義著『山本典義写真集 軽トラ182 の20-22』（春夏秋冬叢書・ー）

【特別賞作品】
＜地域文化部門賞＞
小林幸治著『馬山殲滅』（一粒書房・有限会社一粒社）
＜個人誌部門賞＞
研攻一著『私の動物体験記』（ー・坂部印刷株式会社）
＜小説部門賞＞
渡邊亮著『仏陀伝』（株式会社風詠社・ー）
＜エッセー部門賞＞
迫義之著『聴雪 良寛伝の試み』（迫義之氏・株式会社ダブル）
＜詩歌部門賞＞
種谷良二著『蟾蜍』（ふらんす堂・明誠企画株式会社）
＜研究・評論部門賞＞
宇田川靖二著『画家達の仕事とギャラリー２』（株式会社清水工房・株式会社清水工房）
＜グラフィック部門賞＞
吉﨑和美著『海辺でカニを探す図鑑——天草のカニ類144類の名前と特徴が写真でわかる』（アマゾン・アマゾン）