ジャグラ 全国協議会でDX事業を中間報告 地協活性化に向けディスカッション
(一社)日本グラフィックサービス工業会(岡本泰会長、ジャグラ)は11月11日、12日の両日東京都文京区の東京ドームホテルで2022年全国協議会を開催した。11日はジャグラコンパクトDX事業の中間報告や地協活性化・支部活性化についてのグループディスカッション、年賀状デザインコンテスト表彰式、ジャグラ文化典高知大会の進捗報告を実施。12日はグループディスカッション発表の後、地協報告があり、閉会となった。
全国協議会の冒頭、岡本会長は「今回の全国協議会は、DXと地協活性化の2本立てで活発な議論を交わしたいと思う。ジャグラのコンパクトDXについては業界の情報誌やジャグラの機関誌などを通じて皆様に告知しており、4つの委員会が着実に事業を進めている。約半年前に会長に就任してから、副会長をはじめ理事の皆様が業界のため、ジャグラのためにボランティア精神満載で非常に活発に動いていることに感謝し、これまで以上にジャグラの絆を感じている。ジャグラコンパクトDX事業で最も進んでいると思われる地域活性化委員会では、ジャグラ会員向けのソフトウェアが形になってきた。期待しつつさまざまな意見、要望を出してもらえればと思う。地協活性化について、本部では新しく入局した事務局2名前面に出してジャグラの事業内容を紹介するパンフレットをIGAS2022などで配布・案内し、ジャグラのイメージを変えていきたい。各地協、支部でもこのパンフレットを活用していただければと思う」と挨拶した。
ジャグラコンパクトDXの中間報告では、生産性向上委員会の宮﨑真委員長、MIS委員会の稲満信祐委員長、地域活性化委員会の齋藤秀勝委員長、業態進化委員会の中村盟委員長が発表し、岡達也副会長、原田大輔副会長が総括した。
生産性向上委員会は、付加価値向上とオフセットからPODへの移行を目的に『スキルレス』『自動化』『属人化の排除』を活動指針としている。現在はモデル企業による生産性向上の実践に向け、ヒヤリング・調査を進めている。
MIS委員会は、1製品ごとの原価を把握し損益を明確にする『単品損益管理』を目標に、社員とのコミュニケーションツールとなるスループット調査票を活用。現場との問題共有化を図ったうえで各社各様の原価管理を実施し、Excel管理への移行、システム化の実現を目指す。
地域活性化委員会は、緯度経度情報を活用したDM自動組版「健診アシスト」とハザードマップ、セーフティカードを組み合わせた『JagraCompass』の実用化を進めている。今後はシステムの要件定義を行い、プログラムの改修を進めるほか、セーフティカード以外の新しい仕組みの創出を継続する。
業態進化委員会では、既存のサービス、システム、アプリケーションの中からジャグラ会員に役に立つものをピックアップ。各サービス内容や価値、導入条件やコストなどを実証しながら会員に案内していく。
引き続き、第10回 2023年卯年 ジャグラ年賀状デザインコンテストの表彰式が執り行われ、会長賞を受賞したカラー部門の小野高速印刷㈱(兵庫)、モノクロ部門の㈱インフォテック(東京・三多摩)、学生部門の日本アニメ・マンガ専門学校の佐藤胡桃氏がそれぞれ表彰された。