シリウスビジョン 「AI印刷検査」発表、真の不良のみを検出、オペレーターは負担が軽減され、目視検査員は他の業務を遂行

シリウスビジョン株式会社(本社・横浜市港北区新横浜、辻谷潤一社長)は6月21日、新製品「AI印刷検査」を発表した。「AI印刷検査」は、クラウド上でデータを収集し、クラウド上でシミュレーションを行い、精度の高いAI検査を可能とした。真の不良品のみを検出できるAI印刷検査によりオペレーターの負担が軽減され、目視検査員ゼロを可能とした。目視検査員は他の業務を遂行できるようになり、全体の生産性向上につながるほか、検査基準を厳しく設定できるため、製品の品質向上も期待でき、高効率と高品質の両立が実現できる。価格は初期設定費用が30万円。データ収集を行う検査機1台あたりの金額がサブスクリプション方式により月額4万円でリリースする。

シリウスビジョンAI印刷検査

発表会では辻谷 潤一社長がAI印刷検査技術開発の背景と概要を説明した後、AI印刷検査機を矢納正浩氏(株式会社UniARTS CTO)が解説した。辻谷社長は「シリウスビジョンは画像処理ソフトウエアの開発・販売から画像検査システムのコンサルティング・技術支援を行ってきた。シリウスビジョングループは総勢117名、ナビタスビジョンソリューションの創業から13年間で売上7倍以上の成長を遂げ、累計販売台数は2,200台を超える。グラビア、ブランクス、紙器パッケージ、ラベル、銘板、ビジネスフォーム、商業印刷まで印刷工場の生産自動化に向けて開発に取り組んできた。AI印刷検査技術開発の背景には、これまでの画像検査技術のルールベース処理では過検知をゼロにするのは不可能で、過検知除去し目視検査をゼロにするためにAI検査が開発された。AI検査では真の不良のみ検出が可能となる。これまでは検査機が検出した不良に対して目視検査が必要だったが、AI印刷検査は約30~50%の効率化が可能となる。目視検査員が他の業務を実施でき、品質を高め検査基準をさらに高めることが出来る。従来なら過検知してしまう検査設定でもAI印刷検査は印刷工場の生産自動化に向けて印刷各工程への画像検査機の適用が可能となった」とAI印刷検査開発の成果を強調した。

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