サトー シール・ラベル製造時に排出される剥離紙を再資源として利活用するリサイクルスキームを確立、本格運用を開始 年間約19トンの剥離紙を、廃棄物ではなく資源として有効活用
株式会社サトーは、シール・ラベル製造時に排出される剥離紙を再資源として利活用するリサイクルスキームを確立し、2025年1月より本格運用を開始した。
この取り組みは、サトーの北上事業所から排出される年間約19トンの剥離紙を、廃棄物ではなく資源として有効活用するものとなっている。
同事業所では、ラベル製造工程において月間約1.56トン、年間換算で約19トンの剥離紙が排出されている。剥離紙とは、ラベルの粘着面を保護する台紙のことで、紙の表面に剥離性を高めるための樹脂がコーティングされているため、従来は製紙原料としてのリサイクルが難しく、廃棄物として処分されていた。
シール・ラベルを製造・販売する企業として、この課題に真摯に向き合い、複数の企業から協力を得て剥離紙リサイクルスキームを確立。限られた資源の有効活用はもちろんのこと、廃棄物削減と再資源化を通して、持続可能な資源循環型社会の実現に貢献する。
サトーが排出した剥離紙は、古紙回収を行うリサイクル事業者によって破砕処理された後、製紙業者で溶解処理が行われる。その後ダンボール原紙としてリサイクルされ、製紙加工企業でダンボール製品へと生まれ変わる。この一連のリサイクルプロセスは、2024年より試験運用を開始し、効率的な運用体制が確立できたため、2025年1月より本格運用を開始する運びとなった。今回のリサイクルスキーム確立により、年間約19トンの廃棄物削減効果を見込んでおり、CO2排出量削減への貢献も期待できる。
今後も、持続可能な社会の実現と環境負荷軽減に向け、この取り組みを継続的に推進していくとともに、更なるリサイクル率の向上や、他の廃棄物の再資源化にも積極的に取り組んでいく。