コニカミノルタ 購買行動につながる最適デザインを追求するEX感性ソリューション発売へ
コニカミノルタは今秋、最先端の感性脳工学を利用して購買活動につながる最適なデザインを追求できるオンラインサービス「EXplainable感性®ソリューション(EX感性ソリューション)」を発売する。
同社では、脳科学を駆使して感性の可視化を研究している文科省/JSTプログラムCOI STREAMの「精神的価値が成長する感性イノベーション拠点」(中核機関 広島大学、2021年度で終了)に参画し、知覚や脳メカニズムの知見を得た。「EX感性ソリューション」では、感性脳工学に基づくアルゴリズムを採用した画像解析により、パッケージ、ポスター、カタログ、ウェブサイトなどのデザインや、商品の陳列など、マーケティング活動に係わるあらゆるデザインについて、感性への働きかけを定量的に示し、“Explainable”(説明可能)にする。これにより、消費者の購買行動を予測し、購買活動につながる最適なデザインを追求することができる。
「EX感性ソリューション」では、人間の視知覚認知過程をもとにした数理モデルを画像解析に実装し、ヒトが注目するポイントを可視化。デザインの色、輝度、形状の特徴量をもとに、ヒトの注目し易さをヒートマップの形式で表示する。この機能を利用して、訴求したいポイントを目立たせるデザインに改良できる。また、抽出した文字について、注目性を数値で表示することも可能。これにより、文字や背景の色などを変化させて比較しながら、より文字が目立つ改良を行うことができる。
焼肉店「うしこぞう」では、提供しているブランド牛をより魅力的に伝えるコミュニケーションの改善で、「EX感性ソリューション」を利用してWebおよび店内メニューを刷新した。Web用には来店したくなる高級感を訴求するため「風格のある」「おごそか」を想起させる配色を、メニュー用には親近感を持ってもらえるよう「くつろいだ」「家庭的な」印象を与える配色を選んだ。その結果、来店予約の172%増の効果を立証し、より効果的なコミュニケーションを確立することができた。