コニカミノルタ デジタル印刷機でDMなど1to1印刷の自動検査機能を充実

IQ-501の新機能(クリックすると図が拡大します)
IQ-501の新機能(クリックすると図が拡大します)

コニカミノルタは、自動品質最適化ユニット「インテリジェントクオリティオプティマイザー IQ-501(IQ-501)」に、ダイレクトメールなどの1to1印刷(バリアブル印刷)の検品作業を省力化する新たな自動検品機能を追加した。3月の発売に先駆けて、2月8日から開催されている国内最大規模の印刷・メディアビジネスの総合イベント「page2021」オンラインに出品する。

同社のデジタル印刷機に搭載されるIQ-501は印刷現場で「人手と専門性」が必要な、色や濃度・見当位置の調整、人的操作ミス・ロスによる廃棄や仕事のやり直しなどを、コニカミノルタ独自の技術で自動化する自動品質最適化ユニット。印刷前のマシン調整から出力後の汚れ検品まで、印刷の各生産工程で活躍し、トータルな品質管理と省力化を実現する。

ダイレクトメールでは宛先ごとに異なる店舗のQRコードを印刷する場合がある。目視では内容が分からないため、印刷後にQRコードをテキスト化、エクセルなどの表に変換し、専用ソフトなどにより間違いを探す必要があった。

新機能として追加された「紙面検査アップグレード基板 UK-312」では、宛先ごとに印刷管理情報(CSVファイル)をインポートして、印刷中にリアルタイムで印刷物との比較検査を実行する。印刷されたQRコードも、この過程で自動的にテキスト化され、元データと比較。不一致が検出された場合には、即座に印刷が停止し、不適合品が自動的に排出される。QRコードに限らず、数字やバーコードなど1枚ごとに印刷が異なるデータ(バリアブルデータ)のリアルタイム照合と不適合品の排出を可能にしている。

変印刷領域の汚れについては「VDPデータ比較アップグレードキット UK-311」により、元原稿のデータ(RIP画像)と1枚ずつ比較することで、検査が可能となった。同時に、不適合品の自動リカバリー印刷も行う。これにより、今まで対応できなかった印字エリアに対しても検査可能となり、より一層の省力化が図れる。

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