コニカミノルタジャパン オンラインで新製品紹介、マーケティングのセミナーを開催
コニカミノルタジャパンは8月18日、Web会議ツールZoomで「ワークスタイルに変革をもたらすコニカミノルタのNew ProductsとNew Normalがもたらす販促の変化」を開催し、新製品のデジタル印刷システム「AccurioPress C4080/4070」を紹介したほか、セミナーでコロナ禍への対応策などを提案した。
新製品紹介では、事業支援統括部商品戦略部課長の坂入陽子氏が「AccurioPress C4080/4070」を紹介。新製品は高画質および多彩な用紙への対応力と、自動品質最適化ユニットで評価を得ている「AccurioPress C3080シリーズ」の後継機種で、ライトプロダクションプリント(LPP)機に位置付けられる。自動品質最適化ユニット「インテリジェントクオリティーオプティマイザー(IQ-501)」と、用紙に対する最適な印刷設定を自動推奨する「インテリジェントメディアセンサー(IM-101)」により、オペレーションの効率化・省力化を実現。
新開発のIM-101は、オペレーターが印刷に使用する用紙を設定したい場合に、センサーに用紙を新入することで自動的に用紙の重さと種類を読み取り、AIにより用紙の厚みと種類の自動判定を行うことで、用紙設定の候補を表示する。標準搭載された用紙プロファイル約300種類の中から提示された候補から、最適なプロファイルを選択するだけで、不適切な設定に起因する不具合を軽減する。また、色の濃度や色調、印字位置などの出力調整を自動化するIQ-501を用いた、「自動検品システム」の搭載も可能。さらに、業界初となる「インライントリマーシステム(TU-510)」では4方断裁、名刺やカードの複数カッティング、折り目などについて、インライン処理を実現する。
セミナーでは、販売促進コンサルタントの岡本達彦氏が「コロナ禍で変わった顧客のニーズをいち早く捕らえるには?」、マーケティングコンサルタントの竹内謙礼氏が「巣ごもり消費で『売れるもの』『売れるサービス』」をテーマにそれぞれ講演。
岡本氏は、印刷会社がクライアントの顧客に直接アンケートをとることで自社の強みを把握し、ニーズに適した効果的なマーケティングが可能になると強調した。
竹内氏は、コロナ禍で全体的に消費は落ち込んでいる中でも堅調な市場、これから伸びる市場を解説。その事例から印刷会社がいま取り組むべきマーケティングとしては、優良顧客に対し紙のDMやニュースレターを定期的に配布し、帰属意識を持たせ、SNSへと展開する手法を提案した。
最後にイズアソシエイツ代表取締役の岩本俊幸氏がファシリテーターを務め、須田氏、岡本氏、竹内氏をパネラーにトークセッションを実施。「『受注生産体質』から『マーケティング支援会社』へ~With / Afterコロナ時代を見据えて~」をテーマに、新規顧客獲得のポイントや紙媒体ならではの情報発信力について言及した。