コニカミノルタ 中国生産子会社「コニカミノルタWUXI」の生産終了を決定、2025年前半に他生産拠点へ移管

コニカミノルタ株式会社は8月20日、代表執行役において、中国生産子会社であるKonica Minolta Business Technologies (WUXI) Co., Ltd.(以下、コニカミノルタWUXI)での生産を終了することを決定した。

同社は中期経営計画において、デジタルワークプレイス事業およびプロフェッショナルプリント事業を含む情報機器事業における収益力強化ならびに環境変化に即応できる供給体制の構築に向けて、モノづくり戦略を推進している。

このほど、アジア地域の生産体制を、安定供給と生産効率の観点から検討した結果、コニカミノルタWUXIでの生産活動を終了することを決定した。

同社は中国において、1994年に東莞(ドンガン)で生産を開始し、2004年にさらなる市場拡大に伴いコニカミノルタWUXIを設立。中国の2拠点は日本からの技術移管を経て複合機のグローバル生産の中心的な役割を担ってきた。また、一国での生産集中リスク回避を目的に2014年にはマレーシアに生産子会社を設立し生産拡大、2022年には一部の商業印刷機を日本へ生産移管する等、グローバルの供給網の複線化を進めてきた。

このたびの決定に伴い、同社は今後2025年前半までにコニカミノルタWUXIでの生産活動を終了する予定。当社はコニカミノルタWUXIの生産製品を他の自社生産拠点(マレーシア・日本・中国 東莞)に移管し、引き続き複合機の安定的な供給を図るとともに、生産体制の最適化を加速させ、情報機器事業の一層の収益力強化に努めていく。

同社は2025年3月期における生産終了に伴う損失額は約60億円を見込んでおり、2024年7月31日に公表した連結業績予想に織り込み済みとなっている。

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