コニカミノルタ ヒーター搭載による幅広いインクへの対応と長距離吐出性能が特長の
産業用インクジェットヘッド「KM800H-MR」を発売、流通業界の生産性向上と環境負荷低減に貢献
コニカミノルタ株式会社は12月16日、長距離吐出を特長とする産業用インクジェットヘッド「KM800シリーズ」の新製品として、ヒーターの搭載で幅広いインクに対応する「KM800H-MR」を発売した。
「KM800シリーズ」は、インク吐出部から20㎜ 離れた対象物にも二次元バーコードなど精緻な印字をできる優れた長距離吐出性能やインクの吐出安定性などが特長のインクジェットヘッド。長距離吐出性能により、曲面や凹凸面などノズルから印刷面への距離が一定ではない基材に対しても印刷が可能となっている。また、インクジェットヘッドと対象物の距離を確保することで、搬送中にぶつかって印刷機に搭載されているインクジェットヘッドが故障する、対象物が破損したりすることを抑制し、生産性向上にも貢献する。
「KM800H-MR」はヒーターを内蔵することで、常温で水性インクに比べて粘度が高いUVインクでも、長距離吐出を可能した。UVインク対応によりプラスチック、フィルム、紙器など非吸収性基材への印刷が可能となり、ボトル、パッケージ、医薬品の包装や医療品など向けのコーディング・マーキングに用途を拡大する。
「KM800シリーズ」はコニカミノルタの微細加工技術や駆動技術を応用し、縦に置いた対象物にもインクを安定して吐出させることで画質を落とさずに印刷が可能。また、カラー印刷にも対応しており、加飾など幅広い用途に使用できる。さらに同シリーズは、印刷機への組み込みやすさを考慮したコンパクトな製品設計となっている。