コダック 高速インクジェットProsper事業売却協議進める~メタルメッシュテクノロジーを強化
イーストマン・コダック社は、エンタープライズインクジェット事業とシルバーメタルメッシュタッチセンサー事業について戦略的決定事項を発表した。現在、コダックはKodak Prosperエンタープライズインクジェット事業の売却について、Prosperプレスプラットフォーム、Prosper Sシリーズインプリンティングシステム、その他関連製品を含めた協議を売却候補先と進めている。
今回の売却手続きに際しては、独立投資銀行のSagent Advisors社およびヨーロッパの企業融資顧問会社であるDC Advisory社に協力を依頼。両社は日本の大和証券の共通株主でもある。
コダックのCEO(最高経営責任者)のジェフ クラーク氏は「Prosper事業にはさらなる成長の可能性が十分にある。この可能性を十分に引き出すには、デジタル印刷市場に販売ルートを持つ有力企業に売却するのが最善であると判断した。これまで、Prosper事業については複数の企業およびその財務担当者から関心が寄せられているが、Prosper事業への投資は売却交渉期間中も継続する。Prosperは革新的な技術・製品の集合体であり、印刷業界から極めて高い評価を頂いている」と述べている。
また、タッチスクリーンセンサーを含むファンクショナル3Dプリンティングは、コダックの事業の中でも重要な地位を占めている。コダックは今後も、この分野での最先端技術の開発を進めていく。コダックは銀と銅双方のメタルメッシュテクノロジーを進化させた結果、「銅」に注力することを決定した。