コダック 軟包装向けデジタル印刷機 Sapphire EVO M Press 3号機の出荷へ
軟包装パッケージ生産向けのデジタル印刷機『UTECO Sapphire EVO M Press』の3号機が、数日前の工場での受け入れテストを完了し、ユーザーへの出荷準備に入った。インクジェットウェブプレスのUTECO Sapphire EVO M Pressは、北米のある企業向けに設計され、小ロットジョブの大量生産を必要とするアプリケーションに使用される予定。その他のSapphire EVO M Pressは、すでにイタリアと日本のパッケージング印刷会社にで順調に稼働している。
Sapphire EVO M PressはUteco Groupとコダックが共同で開発。軟包装パッケージング印刷会社は、従来の印刷プロセスのジョブをデジタルに移行して高品質な印刷を実現すると共に、印刷時間、印刷準備時間、およびコストを大幅に削減することができる。コダックのStreamコンティ二アスインクジェットテクノロジーと低コストの水性顔料インクを利用することで、様々なプラスチックフィルム素材や紙で優れたフルカラー印刷品質を再現。最大650ミリメートルの基材幅と、620ミリメートルの印刷幅に対応する。1分間の印刷速度は150メートルを超える。
今回導入するユーザーがSapphire EVO M Pressを選択した理由は、ミッドウェブデジタルプレスの中で最高のデューティサイクルを提供し、最大20,000平方メートルまでアナログによるプロセスよりもコスト効果の高い印刷を実現すること。ユーザーの視点から見たもう1つの利点は、商品化までの時間の大幅な短縮。従来のアナログプロセスによる生産が通常2週間以上かかるのに対して、新しいインクジェットプレスではわずか2日でジョブが完了すると予想されている。