コダック 水性処理の新フレキソソリューション発表
コダックはこのほど、フレキソ印刷の新ソリューション「KODAK FLEXCEL NX Ultra Solution」を発表する。
同社が提供するKODAK FLEXCEL NXシステムはこれまで、フレキソ印刷で今までにない水準の品質とパフォーマンスを実現することで、パッケージ印刷のバリューチェーンに関わる全て顧客にメリットを提供してきた。
FLEXCEL NXプレートは、高い印刷パフォーマンスの実績を持つが、FLEXCEL NX Ultra Solutionはさらに、溶剤フリー、VOCフリーの水洗い処理を実現する。印刷用プレートを1時間以内で用意できるだけでなく、大量印刷環境でプレートのクリーンさと一貫性を維持する。
特許出願中のKODAK Ultra Cleanテクノロジーによって生まれたFLEXCEL NX Ultra Solutionは、大量印刷のローメンテナンス環境で、一貫性のある高性能なフレキソプレートを提供する初の水性処理ソリューションとなる。
KODAK Ultra Cleanテクノロジーは、従来の水性フレキソプレートにおける課題であった『不安定』な要素を解決。結果として溶剤処理という面倒な作業が不要でプレートテクノロジーを利用できるようになる。FLEXCEL NX Ultra 35 Solutionは、2年前のdrupaで参考出品で紹介したUltra NXテクノロジーのデモから実用化された初の製品で、ユーザーによる厳しい本稼働環境でのベータテストを経て製品化した。
KODAK FLEXCEL NX Ultra Solutionには、FLEXCEL NXシステムのほか、新しいFLEXCEL NX Ultra処理システムとFLEXCEL NX Ultraプレートが含まれており、コダックによる完全な一貫性を持つプレート作成ソリューションを提供する。
このオールインワンの処理システムは、使いやすい堅牢なシステムで露光、洗い出し、乾燥、仕上げに対応し、自動クリーニングサイクルも実行できる。
FLEXCEL NX Ultraプレートは、コダックの実績あるフラットトップドット技術を採用。NX Advantageテクノロジーと特許取得済みのAdvanced Edge Definition技術に完全対応し、印刷時に今までにない水準のインキ転移制御を実現することで、高い品質と生産効率というメリットを提供する。プレート厚は1.14 mmおよび1.70 mmを用意。ラベル、板紙、フレキシブルパッケージングなどの用途に適している。
市販される最初の製品は、最大サイズ35×48インチ(889×1219.2mm)のプレートを作成できるKODAK FLEXCEL NX Ultra 35 Solutionとなる予定。
同製品は2019年第1四半期に、北米市場向けに出荷される見込み。