コダック、省電力UV対応の完全無処理版を発売

s7-5 コダック
左からリチャードBリンド氏、藤原社長、森本氏、油野氏

コダック合同会社はこのほど、日本市場向けに改良した完全無処理タイプのサーマルCTPプレート「Sonora XJプロセスフリープレート」を発売した。6月25日、東京都品川区の本社で開催した新製品発表会には、イーストマン・コダック社プリントシステム事業部副社長のリチャードBリンド氏、コダックの藤原浩社長、同プリントシステム事業部プリンティングオペレーションズ本部研究開発部の油野丸部長らが出席。省電力UV印刷適性、耐薬品性、環境適性の特徴を併せ持つ「Sonora XJ」の特長を紹介した。
新製品は海外ですでに3,000社以上の導入実績のある「Sonora XPプロセスフリープレート」をベースに、群馬事業所の研究開発部門で日本市場向けに最適化した完全無処理版サーマルCTPプレート。感光層の素材を改良、シンプルな単層構造により高感度、UV印刷適性を実現する。UV印刷で3万枚、油性インキの場合20万枚の耐刷力、UVに求められる耐薬品性、印刷適性を備える。また、機上現像するため、プレートセッターでの露光後、現像や水洗、ガム引き、乾燥などの処理工程が一切不要なので、生産効率も高める。自動現像機や刷版処理機が不要になることで、初期投資のコストからメンテナンスコスト、液管理の作業を削減し、刷版製造工程のトータルコストを低減する。処理薬品を一切使用しないため、廃液を全く排出することなく環境に優しいグリーンな作業環境を実現する。

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