コダック GDMと衛生用品の生産ラインに高速インクジェットテクノロジーを組み込む技術提携を締結
コダックとGDMは、コダックの高速インクジェットテクノロジーを衛生用品の生産ラインに組み込むための技術提携を締結した。
GDMは、イタリアのオッファネンゴを拠点とするCoesiaグループの企業で、おむつ等の衛生用品業界向けの加工・パッケージングソリューションで世界をリードしている。今回の提携によりGDMは、KODAK PROSPER SシリーズとPROSPER Plusインプリンティングシステムを、自社の衛生用品の加工・パッケージングラインに組み込むことができるようになる。これにより衛生用品全般の製造工程で、装飾デザイン、広告メッセージ、取扱い説明書等のデジタル印刷における、完全なソリューションを提供することが可能となる。
KODAK PROSPER SシリーズおよびPROSPER Plusインプリンティングシステムは、これらのアプリケーションに最適なKODAK Streamインクジェットテクノロジーを採用。最高600 m/分(2,000 ft/分)のスピードでGDMの設備の生産性に対応し、高品質なモノクロまたはマルチカラー印刷を実現する。
コンパクトな設計と柔軟な設置オプションにより、PROSPERインプリンティングシステムはGDMの製造ラインに容易に組み込むことができる。
コダックのインプリンティングシステムは、衛生基材への印刷にも使用されており、直接的な皮膚接触や食品の安全性に関する米国および欧州の認証を受けた、費用対効果の高い水性ナノ粒子顔料インクを使用している。
20年以上の経験と、効率性と信頼性につながる革新への強いコミットメントにより、GDMはプロセスの柔軟性と高速稼働時の完全な制御を保証している。両社の技術を統合することで、GDMの加工・パッケージラインの総合設備効率(OEE)は確実に最適化される。
GDMの市場開発マネージャーのMarco Rosani氏は、「コダックとの新たな提携は、GDMが付加価値の高いソリューションを拡大するための大きな一歩です。コダックのコンティニュアスインクジェットおよびサステイナブルインクテクノロジーと、GDMの素材の取り扱いに関する専門知識を組み合わせることにより、お客様に幅広い機会をご提供できるでしょう」と述べている。「このインライン統合により、より高い柔軟性、コストの最適化、そしてよりサステナブルなアプローチをご提供できます」。
また、コダックの営業担当副社長(EAMER)のGiuliano Bianchet氏は、「GDMとの提携により、コダック独自のコンティニュアスインクジェットテクノロジーがさまざまな産業でのアプリケーションに適応していることが改めて証明されました」と述べ、「コダックのPROSPERインプリンティングシステムをGDMの生産ラインに組み込むことにより、効率的なエンドツーエンド生産プロセスにおいて、デジタルインプリンティングが高い柔軟性と費用対効果を発揮するようになります」としている。