コダック 完全無処理CTPプレート SONORA、日本国内累計導入社数700社を突破

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完全無処理CTPプレートSONORA

コダック ジャパンは、市場でいち早く省電力UVへの対応を実現した完全無処理CTPプレート「KODAK SONORA」が、この度、国内での累計導入社数700社を超えたことを発表した。

コダックの商業印刷向け完全無処理CTPプレートSONORA XJは、コダック ジャパンの群馬事業所の研究開発部門で日本市場向けに開発。視認性や耐刷性、耐傷性などの主要性能を飛躍的に高めた製品改良を行い「SONORA CX」と名称を改めた。2019年には、さらにUV耐刷性を50%アップし、併せて視認性・耐傷性も20%アップした「SONORA CX2」をリリースした。

一方、新聞印刷向けには、2018年に「SONORA NX」を発表し、2020年には感度や機上現像性、耐傷性、保存安定性を大幅に向上した「SONORA NX2」をリリースしている。
商業印刷向けにはSONORA CX、SONORA CX2、新聞印刷向けにはSONORA NX、SONORA NX2とバージョンアップを重ね、日本市場の顧客ニーズに対応するべく継続的に性能強化を図ってきた。これにより、現在SONORAシリーズは、日本国内47全都道府県において中小規模の印刷会社から、大規模な印刷会社まで広範囲な企業で採用されている。

導入企業では、カタログやチラシ、DMなどの商業印刷をはじめ、書籍などの出版印刷、パッケージやシール印刷、新聞印刷、校正など多種多様なアプリケーションでSONORAが活用されている。

コストを削減し環境に優しいクリーンな刷版工程を実現するSONORA

完全無処理CTPプレートSONORAを使用することで、プレートセッターでの露光後、現像や水洗、ガム引き、乾燥などの一切の処理工程を必要とせずにそのままプレートを印刷機にセットできる。自動現像機や処理薬品が不要なため、初期投資コストからメンテナンスコスト、液管理の作業まで、現像処理に関わる一切の負担を排除できる。このため、刷版工程における資材コストの削減、人件費の削減に加え作業負荷の軽減に大きく貢献するとともに、自動現像機が占有していた設置スペースが不要なため省スペース化も可能にする。

また、処理薬品を一切使用しないため、廃液を全く排出することなく、環境に優しいクリーンな作業環境が実現できる。

コダック ジャパンの代表執行役員社長 藤原浩氏は、

「日本国内でのSONORAの導入社数が500社に達したのが2019年5月でした。この度、700社を達成したことを大変嬉しく思います。昨年、今年とコロナ禍にあってもSONORA導入のニーズは加速しており、これはまさに、SONORAがコストダウンはもちろんのこと、ワークフローの合理化、環境負荷軽減と持続可能性の向上に理想的なソリューションであることを証明しています。また、コダックのプレート全体の出荷に占めるSONORAの比率は今年度末には半分以上を占めると予測しています。既にSONORAは世界で5,000社以上の企業で採用され、視認性や耐傷性、耐刷性などの性能を大幅に強化した新製品のSONORA XTRAは海外市場で高い評価を頂いています。日本市場向けにも、このテクノロジーを応用した次世代SONORAの開発に取り組んでいます。コダックは完全無処理CTPプレートのパイオニアでありマーケットリーダーとして、引き続きお客様の多様なニーズにお応えするべくチャレンジしてまいります」と述べている。

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