コスモテック 輪転・インキ削減セミナーでオフセット印刷における湿し水の管理の大切さを解説
コスモテックは、9月11日、東京・池袋のサンシャインシティ・ワールドインポートマートビルで、「輪転・インキ削減セミナー(印刷品質・生産性向上セミナー)」を開催した。
コスモテックは、印刷機の周辺装置、環境対応ソリューション、そして湿し水冷却循環装置「TOP-ONE CFG」(以下、CFG)などを提供している。今回のセミナーでは、安定して高品質の印刷物の製造を行う現場を確立するために必要な湿し水の管理についての情報が発信。会場には印刷工場を管理する担当者をはじめ関係者が多数出席した。
講師となった同社のPSA(プリンティング・スーパー・アドバイザー)の成田祐司氏は、オフセット印刷における品質管理のポイントとなる湿し水と印刷品質の関係性について解説した。
印刷作業の現場には、「インキ」「紙」「水」という三大不安定要因が存在し、この3つの要素を上手に扱う手腕が印刷オペレーターには求められている。中でも、オフセット印刷における品質管理は、水と油の反発などを理解する“科学”の思考で取り組む必要があるとした。特に、輪転印刷の工場の現場では、湿し水に対する認識が旧来通りの企業も残っているなど、正しい“水”の管理が行われないがために課題を抱えていることも指摘。
湿し水を制することで品質を制することができ、それによりクレーム、トラブル、刷り直し、検品といった作業課題が改善されるとした。特に、コスモテックが提供しているCFGを採用することで、輪転印刷におけるインキ削減率15%達成も可能になり、枚葉印刷の現場における生産性向上とトラブル解消などにもつながると提案した。
なお同社では、現在、CFG導入キャンペーンを開催中で、導入にあたっては、講師を務めた成田氏が現場指導も行うことになっている。