ゲッティイメージズ ストックフォトサイト「iStock」がSEOを強化するための5つのヒントを公開
ゲッティイメージズ ジャパン株式会社は、1億4,500万点以上のコンテンツを提供する世界最大級のストックフォトサイト「iStock」を運営するゲッティイメージズが公開したSEOを強化するための5つのヒントについてのレポートを公開している。
なおゲッティイメージズでは、”今、求められているビジュアルコンテンツ” を具体的な数字とともに明らかにしレポート「VisualGPS」に裏付けられた市場のニーズやトレンドをもとに、世界中の34万人のコントリビューターと呼ばれる契約フォトグラファーに対して撮影指導を行うことで、時代に合わせたコンテンツを提案している。
■SEOには高画質画像や動画が不可欠
SEO(検索エンジン最適化)ランキングを上げる方法を考えるとき、一般的には、ターゲットキーワードを決めたり、検索ニーズに合うコンテンツを制作したりすることが重要である。特にマーケターや中小企業の担当者は、ビジネスリスティングやGoogleニュース、Googleディスカバー、画像検索などで、潜在的な顧客に自社のコンテンツを最大限に届けるためには、高画質画像や動画を使用することが重要となる。
「Conductor’s State of Organic Marketing in 2022」の調査によると、B to B(企業間取引)ビジネスに携わる意思決定者の 61% が、物事をスタートする際にまずは Web で検索を始める。
また、小売業全体の買い物客の 87% もまた、同じように Web 検索を行い、ディスプレイ広告や SNS など他の方法を大きく上回っている。このことからも、SEOにかける時間と労力が新規顧客との接点を作る際に不可欠であることが明らかである。
企業は、Google、Bing、Yahoo!などの検索サイトで、自社のWebサイトやコンテンツ、アプリ、製品、ビジネスリスティングの順位を上げるために、実用的なインサイトを理解することが大切であり、検索サイトで検索される内容の多くに画像が含まれているため、SEOにおける画像の最適化はここ数年でますます重要になってきている。
■iStock SEO担当副社長に聞く、SEO強化のための5つのヒント
中小企業、クリエイター、学生などにプレミアムコンテンツを提供する世界最大級のストックフォトサイト iStock の SEO担当副社長であるマシュー・オーサチは、中小企業やマーケティング担当者がSEOを強化するために、画像と動画をどう活用するべきかについて、以下の5つのヒントを紹介している。
① ストックフォトを活用する
SEOを考えるときには、顧客が自社のブランドや作成中のコンテンツ、目標を理解するのに役立つ画像を持つことが重要であるため、ストックフォトと動画は毎日世界中で使用されており、オーガニック検索によって自社のコンテンツを見てもらうのに非常に効果的です。
② 画像は高画質、適切なサイズで使用する
2022年5月現在、Googleのオーガニック検索結果に、画像やカルーセル(Web上で複数の画像やコンテンツをスライド式で表示する手法)が表示される割合は50%を超えている。この数字は、過去10年で3倍以上に増加していまる。画像は、高解像度のものを使用し、幅1,200ピクセル(px)以上、縦横比16x9、4x3、1x1のいずれかを選ぶ。画像を選択する際には、大きすぎる画像や、低画質・低解像度の画像を使用しないように注意する。例えば、ヒーロー画像のスペースが幅500px、高さ400pxしかない場合、それ以上の画像は使用せず、使用目的に近い画像をリサイズするか、ダウンロードするようにする。
(詳しくは、標準画像サイズについての 記事 でも解説している)
③ 適格な説明文を付ける
画像には、タイトルやキャプション、ファイル名、外部ソースであることなどを、わかりやすく記載する。また、検索エンジンでは通常、画像が掲載されているページや、Google画像検索に表示される画像そのものを説明するためにこれを使用するため、SEOに関連するページタイトルと説明文を必ず使用する。
動画についても同様で、動画内での発言内容や、動画のタイトル、説明文もすべてSEOに反映される。YouTubeは、クローズキャプション機能だけでなく、ビデオの内容を理解するために、発言内容のトランスクリプトを自動的に作成してくれる。
④ “構造化データ “を利用する
ページのコードに「構造化データ」を追加する。このデータは、画像のメタデータを技術的に表現したもので、作成日、撮影場所、ファイル名、製品やレシピなどを、構造化データでマークアップすることで、その文字列がどういう文脈で使われているかを示すことができる。動画の場合でも有効である。
⑤ データに基づいて判断する
SEOのキーワードやコンテンツにGoogleトレンドを利用することがあるように、トピックや画像の選択方法にもデータに基づいたアプローチをとるようにする。なお、企業がマーケティング戦略のために活用できる「VisualGPS Insights」は、iStockが提供する全く新しいインタラクティブツールで、iStockPhoto.comの数十億のユーザー検索からデータを抽出している。このツールは、関連性のある実用的なインサイトを、強力な収集データを用いて、分かりやすいチャートやグラフィックで紹介する。
SEOの観点からは、特定のキーワードやフレーズを調べたり、業界や地域ごとのユーザーの関心事を特定の期間で掘り下げたりすることができる。また、関連する単語やフレーズが表示されるので、ターゲットとなるユーザーが検索の際にどのような用語を使用しているのか知ることができる。さらに、画像、動画、イラストなどの人気のビジュアルを表示し、ターゲットとなるユーザーがそのコンセプトをどのようにビジュアルで表現しているかを確認できる。
(顧客の心をつかみ、SEOを強化するビジュアルコンテンツの詳細については、VisualGPS Insights でも紹介している)