ケイ・ジー・ケイ 「UVインキ使用量計算システム」の販売を開始、ドラム缶単位だった旧来のインキ管理を刷新

株式会社ケイ・ジー・ケイは、「UVインキ使用量計算システム」の販売を開始した。印刷胴(ツボ)毎のインキ色別の使用量を監視・集計するUVインキ使用量計算システムで、現在、使用中のドラム缶用 Fineside200システム に追加できる。 今後、Finesideを新規導入する場合、オプション機能として予め選択することも可能で、使用量把握や在庫管理をドラム缶単位で行ってきた旧来のやり方を刷新できる。

SDGsへの取り組みが社会に広がり、オフセット印刷においても省エネで環境負荷が少ないUV印刷へのシフトが加速している。同社ではこの分野で高耐久UVインキ供給システム「Fineside」を商用印刷各社に納入し、優れた性能と抜群の安定稼働で好評を得ている。
またデジタル化によりBtoBやBtoCの距離が縮まり、印刷通販を中心に高品位・短納期・低価格の印刷サービスをUV印刷が担うようになり、印刷会社からは高価なUVインキの使用量を詳しく把握して原価管理を強化したいとの声が高まっている。こうしたニーズを背景に同社では、「UVインキ使用量計算システム」販売を開始した。

「UVインキ使用量計算システム」は、インキ使用量データ収集のための中継盤を新たに設け、既存のFineside制御盤に信号接続する。またインキポンプユニットにセンサを追加し、ポンプからのインキ圧送量を正確に検出して、中継盤に送る。
印刷機側でインキ補給要求が起きると、インキ配管上の制御弁が開き、ポンプからインキが圧送され、ツボのインキレベルが回復すると制御弁が閉じて補給が完了。追設システムでこの一連の補給動作を統括的に監視し、どのツボにどれだけのインキが補給されたかを推算し、集計する。

この使用量データは、
①日勤帯/夜勤帯等の固定時間区分
②任意のタイミングでの盤面操作
③印刷ジョブ単位で印刷機から集計信号受信
など、様々なタイミングや方法で集計可能。
使用量データは、Fineside制御盤のタッチパネルに表示されるほか、外部PCに使用量データを読み出すこともできる(オプション)。

Finesideシステムの制御運転をベースにした推算方式で、UVインキに直接触れるセンサや機器は使用していない。流量計や定量バルブなどのように機械的な精度保証まではできないが、接液部の硬化不具合のためにUVインキに適用できなかったこれらのデバイスに替わる画期的なシステムとなる。
また使用量計算は、インキ供給制御に影響しない。設備運転やドラム缶交換等はこれまでと変わらず、機能追加に
よる供給不良等の心配がない。

株式会社ケイ・ジー・ケイ メール info@KGK-KAK.co.jp
             ホームページ https://www.kgk-kak.co.jp/

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