グローバルグラフィックス IGAS2022に出展、デジタルフロントエンドからヘッドドライバボードまで~全グループの技術・製品を紹介
グローバルグラフィックス株式会社はIGAS2022に、Hybrid Software GroupPLCグループ技術のアンバサダーとして出展し、全グループ企業の業界を先導する技術・製品を紹介する。ブースではGlobal Graphics Software社の『Harlequin Core』、『SmartDFE』をはじめ、Hybrid Software社の『PACKZ』、『STEPZ』、『CLOUDFLOW』、ColorLogicGmbH社の『ColorAnt』、『CoPrA』、『ZePrA』、Meteor Inkjet社のインクジェットヘッドドライバボード、さらには『iC3D』などを出展。PDF構成ツールからパッケージデザインのシミュレーター、デジタルフロントエンド、インクジェットヘッドドライバボードなど、印刷の前工程を効率化するソリューションの数々を提案する。なお、日本市場でこれらの製品はグローバルグラフィックス株式会社が窓口となり取り扱う。
Global Graphics Software
今年2月のpage2022でも注目を集めた『SmartDFE』は、グループ企業の業界を先導する技術を連携させ、最高レベルの競合力を持つコンプリートなDFEソリューション。高速ワンパスのインクジェット印刷機用のDFEで、300m/分を超える印刷機にフルバリアブルで追従する高速性を提供する。
SmartDFEは、完全自動化で24時間365日稼働する工場を目指すスマートファクトリー用のDFEとしても最適。OPC UAを使用して他社コンポーネントを制御したり、機器の稼働状況を把握することができる。また、人工頭脳(AI)利用への拡張性も兼ね備える。
SmartDFEの内部コンポーネントは業界で高く評価されているグループ企業の印刷技術で構築されており、印刷ジョブの入稿から、プリフライト、殖版(Step&Repeat)、バリアブルデータジョブの生成、RIP処理、スクリーニング処理から、インクジェットヘッドのドライブまでをトータルでサポート。RIP処理速度は非常に高速で、超高速のワンパスのインクジェット印刷機をオンザフライでRIP処理しながら印刷できる。
Hybrid Software
『PACKZ』は、ラベルとパッケージ用のプリントレディPDF構成アプリケーションソフトで、入稿されるPDF印刷ジョブが印刷に適するかどうかを検証し、問題があれば修正し、トラッピングや殖版といった印刷に必要となる加工を行うネイティブPDF対応のアプリケーションソフト。CSVファイルで提供されるバリアブル情報をPDFテンプレートと融合させ、バリアブルPDFジョブも生成できる。パッケージの3Dシミュレーションも可能。
『STEPZ』は、PACKZをベースとしながら、トラッピングなどデジタル印刷で通常必要のない機能を外したバージョン。
『CLOUDFLOW』は、ラベルとパッケージにフォーカスしたワークフローソリューション。オンプレミスもしくはAWSなどのクラウド上にインストールして使用する。複数ユーザーが自身のアカウントでLANやインターネットを通して遠隔地にある自身のPC上のWebブラウザから使用できる。カスタムワークフローの作成はWebブラウザ上で視覚的に行える。CLOUDFLOWを導入すれば、認証プロセスの自動化を含め自社ワークフローの自動化が可能になる。
『iC3D Suite』は、3Dモデルを作成し、Adobe®IllustratorやPACKZから2Dのデザインアートワークをインポートし、貼り付け、モックアップを作成することなく、立体的な出来栄えをコンピューター上でシミュレーションするソフトウエア。複数の3Dモデルデザインツールを備えており、複雑な複合3Dモデルのデザインが可能。多くのテンプレートが用意されており、物体の透明度の指定や、光源設定、背景画像、マテリアルの設定が可能であり、さらにはレイトレーシングによりリアリティ有る3D画像を作成することができる。
例えばラベルが貼られたガラス瓶の反射具合や、軟包装のティアノッチ、ベグ穴、ジッパーなどの形状、カートンの厚さ、販売ブース・シェルフの陳列シミュレーションなどがリアルに確認することが可能となる。これによりモックアップや校正などの工程が効率化し、デザインの意思決定が短縮される。
ColorLogicGmbH
ColorLogic GmbH(独、ライネ)は、2002年に設立され、設立当初は、OEMビジネスにフォーカスし、テクノロジーをSDKとして提供していたが、2005年からWindowsとMac用の自社ブランド製品をポートフォリオに追加した。IGAS2022で紹介する主な製品は以下の通り。
『ColorAnt』は、測色に使用するチャートの作成、測色データを最適化する使いやすいツール。その他には、プライマリ色と媒体の変更、トーン値の補正、CxF/X-4データの埋め込み、包括的なレポートの作成などが含まれる。
『CoPrA』は、高品質なプリンタ、デバイスリンク、セーブインクICCプロファイル(Gray,RGB,CMY,CMYK,マルチカラー(15チャネルまで))を作成する。あらゆる色空間の組み合わせに対応できるユーザーフレンドリーなインターフェイスを備える。
『ZePrA』は、デバイスリンクプロファイルを使用してPDFと画像ファイル(TIFF、PSD、JPEG)を最適化するカラーサーバー。SmartLinkを使用してカスタム色変換プロセスを簡単にする。既存ワークフローにシームレスに統合できる。
Meteor Inkjet
メジャーなインクジェットヘッドメーカーのヘッドをドライブするボードを展示、紹介する。Meteor NozzleFixでノズル欠を補正するほか、Meteor Mixed ModeとVariDataを組み合わせることで、バリアブルデータ印刷のハードウェアコストを低減する。さらにMeteor Preloadモードで、ボード上の1GBメモリ上のページラスタを繰り返し使用可能にする。