グローバルグラフィックス独・フォント開発会社買収
グローバルグラフィックス㈱は9月15日、Global Graphics SE が本日、ドイツのハンブルクに拠点を持つフォント開発会社「URW++ Design & Development GmbH (以下、URW)の発行済み全株式資本を買収したと発表した。
URWはデジタルタイプフェイスのデザインや開発をしている企業で、35年前にデジタルアウトラインフォント技術とツールを開発し、PostScriptより前の時代から存続する数少ないフォント開発会社の一社。1978年に同社が開発したフォントデザイン・生成用のIKARUSシステムは、世界中でデファクトスタンダードとなっている。グラフィックデザイン市場への豊富な書体ライブラリのライセンスに加え、特定企業向けにタイプフェイスを開発し、多くのカスタマベースの中でGeneral Motors、Mercedes BenzそしてSiemensなどで代表されるブランドで活用されている。技術の専門性と革新性で知られるURWは過去10年間、非ラテン文字を含む「グローバルフォント」におけるビジネスを開発してきました。これにより、ブランド独自性を維持しながら多くの国々の間で文書を取り交わすことを可能にした。
Global GraphicsのCEO Gary Fry氏は、「URWは、当社の長年に渡るオフィスマーケットにおける戦略的なパートナーであり、互いのビジネスの間に非常に大きな相乗効果がある。当社がオフィスマーケットで経験した最近の成長を通し、Harlequin RIP技術とURWのフォントソリューションとの協業施策による多くのビジネスチャンスを目の当たりにした。さらに今回の買収はGlobal Graphicsの全世界的なインフラストラクチャーを通し、URWビジネスの地理的拡大の可能性を著しく高める。買収により、会計年度中にEBITAへの肯定的な貢献ができることを期待している」と述べている。
買収の合計費用は約420万ユーロになる見込み。