キンコーズ 販促物管理クラウドサービス「オンデマンド MPM」に「ECO配送機能」導入
キンコーズ・ジャパンは、販促物の発注や在庫情報をクラウド上で一括管理できるシステム「オンデマンド MPM(Marketing Production Management)」に、10月8日から「ECO配送機能」を導入した。
「オンデマンドMPM」とは、パンフレットやPOPなど多数の販促物の発注フローや在庫情報、デザイン編集をクラウド上で一括管理することで、無駄な印刷・無駄な業務を削減するプリントマネジメントツール。これにより、必要な時に必要な量だけ印刷できるオンデマンド印刷が可能となり、オフセット印刷で大量生産して在庫保管する方法に比べ、省資源で廃棄物も削減できる。
オンデマンドMPMを利用している顧客の多くは、全国各地に支店やチェーン店を保有している。ECO配送は、キンコーズの店舗ネットワークを活用して地方ごとに印刷拠点を確保し、これらの支店やチェーン店への個別配送の距離短縮する。当初は、仙台、首都圏、金沢、名古屋、大阪、京都、神戸、広島、福岡を拠点としてサービス開始。従来の配送と比較して納品までの時間を短縮するとともに、CO2排出量を66.7%削減することができるようになる。
今後は、キンコーズの直営店やフランチャイズ店だけではなく、拠点となる協力印刷会社を増やすことで、より配達先に近い場所での印刷を可能にし、配送距離をさらに短縮する予定。
なお、「オンデマンドMPM」には、販促物を「いつ・だれが・何を・どのくらい発注したか」を可視化するための集計機能が用意されている。この集計機能にECOレポート機能を追加し、ECO配送による効果を「CO2排出削減量」と、杉の木換算で「何本分の植林と同等の効果を生み出したのか」を可視化できる。環境負荷削減の効果を可視化して脱炭素社会への寄与を明確にすることで、顧客の事業価値を高めるための活動を支援する。