キヤノンMJグループ 業務用高速デジタル印刷機と後加工機の一貫印刷ラインを市場投入
キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)とキヤノンプロダクションプリンティングシステムズは、業務用高速デジタル印刷機と後加工機の一貫印刷ラインの市場投入を開始し、商業印刷事業を強化する。提供するシステムは、製品マニュアルや書籍などの印刷生産システムとして製造業や印刷業向けに11 月上旬から発売を開始する。
キヤノンMJ グループは、プロダクションプリンティング事業分野において、2017年4月にキヤノンが開設した商業印刷機の体験施設「Customer Experience Center Tokyo」を活用して事業の強化を進め、2018年には屋外広告や壁紙、床装飾など産業印刷向けの商品を市場投入するなど事業基盤を整備してきた。今回、業務用高速デジタル印刷機を上流システムや後加工機と連携することで、多品種メガロットの受注に対応可能な印刷生産システムを展開していく。
具体的には、オセのフルカラー連帳インクジェットプリンターの新製品「ColorStream 6700 Chroma」と、キヤノンのフルカラープロダクションプリンター「imagePRESS C10000VP」の印刷システムに、㈱グーフの生産管理ソフトウエア「PC OneFlow」と、ホリゾンの製本システム「Smart Binding System」を連携させた印刷生産システム。印刷前後の各工程を自動化し、製品マニュアルや書籍、カタログ、パンフレットなどの印刷物を効率的に生産することが可能となる。同生産システムは、キヤノンメディカルシステムズ株式会社に先行導入され、2019年初頭より医療機器製品マニュアルの自動化生産システムとして稼働を開始。数万点におよぶマニュアルデータを自動で工務設計し、制作、印刷から製本まで一貫して生産効率を向上できるほか、必要時に必要な部数のみを作成することで在庫の適正化を図ることができる。