キヤノン 商印向け連帳IJ「Ocè ProStream1000」を発売
キヤノンマーケティングジャパンとキヤノンプロダクションプリンティングシステムズは8月下旬より、商業印刷市場向けのオセ社製1,200dpiフルカラーインクジェット輪転プリンター「Océ ProStream(プロストリーム)1000」を発売する。7月25日、新製品の発表イベントが開催され、キヤノンPPSの井崎孝社長、マーケティング本部の松藤勝弘本部長が出席して、事業戦略と「Océ ProStream 1000」の概要を紹介した。
キヤノンは5か年計画の4つの柱の一つに商業印刷を掲げている。今回発表された新製品はその主力機に位置付ける。キヤノンPPSはプロッターやDPSといった既存の事業領域に加えて、クライアントのデジタルニーズを捉えた商業印刷を強化する製品として展開していく。
新製品は、インクセットテクノロジーとエアーフローテーション非接触乾燥テクロノジー、安定した用紙搬送テクノロジーの3つの特徴を備える。
新開発のインクセットテクロノジーは、「ポリマーナノインク」とベースコート剤の「ColorGrip」のコンビネーションにより、インク同士の混触や用紙への染み込み、にじみを抑制。プリントヘッドでベースコート剤を塗布することで、最適量の調整を可能にし、オフセット印刷用のグロスコート紙やマットコート紙、上・中質紙などにも安定した高品質印刷ができる。
エアーフローテーション非接触乾燥テクロノジーは、高濃度印刷と、用紙へのダメージを最小限にし、高温乾燥と急速冷却を実現する。
用紙搬送は、45から300gsmに対応。複数の搬送ローラを精密にコントロールし、機内の用紙テンションを常に一定に保つ。
欧米ではすでに50システムの導入実績があり、プレミアムDMや書籍、プロモーションで高い利益を生み出している。キヤノンMJグループとしては3年間で、10システムの販売を目指すという。