キヤノン 初の産業印刷向け水性インクジェットラベル印刷機発売、新開発のヘッド・インクで幅広いメディアに対応
キヤノン株式会社は、商業印刷向けB3サイズ対応インクジェットデジタルラベル印刷機「LabelStreamLS2000」を2024年8月から発売する。
新製品は、新開発のインク循環機構搭載の高精細プリントヘッドと高濃度ラテックスインクを採用し、最速で毎分40mの高速印刷と高い稼働率、高品位な印刷を実現する、キヤノン初の産業印刷向け水性インクジェットラベル印刷機。白インクの標準搭載や低耐熱フィルム、食品安全性基準への対応によって、幅広いラベル印刷のニーズに応え、印刷事業者のビジネス拡大に貢献できる。
商品の少量多品種化や短納期化が進む中、食品や日用品の外装に用いられるラベルの印刷業において、オンデマンド印刷やバリアブル印刷が可能なデジタル印刷へのニーズが拡大している。また、幅広メディアへの対応のほか、食品安全性基準への配慮も求められている。
新製品は広色域の印刷が可能な新開発のラテックスインクを採用し、幅広メディアに対しても色鮮やかな印刷を実現する。薄いインク層での印刷が可能で、表面の質感に特徴のあるラフ紙など、メディアの風合いを生かしたラベルを制作できる。また、新開発のインクは低温定着可能な材料を使用しているため、低耐熱フィルムへの印刷も可能。加えて、FDA(米国食品医薬品局)認証やEU規則などの食品安全性基準にも対応している。これにより、食品や化粧品などさまざまな商材の外装に使用されるラベル印刷ができる。
さらに2,400×1,200dpiの高解像度を実現する新開発の長尺プリントヘッドによって、印刷幅は最大340mmまで対応し、多面付けでの効率的な印刷が可能。また、インク循環機構を搭載し、高密度で配置したノズル一つひとつの先端までインクが循環し、安定した印字ができる。さらに、所定の累計印刷時間ごとに自動でクリーニングを行うメンテナンスシステムでプリントヘッドのインク吐出部分を良好な状態に保つため、高い印刷品位と長時間の連続印刷を両立できる。