エプソン デジタルフロントエンドのFiery買収へ、約845億円で

セイコーエプソンは9月19日、印刷業界向けDigital Front End(DFE)サーバー及びワークフロー・ソリューションを提供するFiery, LLC(米国)の全持分を、Fiery社の株主であるSiris Capital Group, LLCの関連会社及びElectronics For Imaging, Inc.から取得する契約を締結した。今回の買収は必要な規制当局の承認を含む慣例的なクロージング条件を充足した上で、2024年年内に完了する予定。買収金額は約845億円。

エプソンとFiery社はそれぞれ、デジタル印刷技術を活用して顧客の生産性を最大化するためのサポートに長年携わってきた。Fiery社の製品は、優れた性能により30年以上にわたって各印刷会社から信頼を得ている。また、Fiery社のソフトウエア、サーバー、ワークフロー・ソリューションは、エプソンの戦略的ビジョンとハードウエアのリーダーシップを補完し、世界中のデジタル印刷の成長を加速させる。

エプソン代表取締役社長の小川恭範氏は今回の契約締結について「このたび、Fiery社をエプソングループへ迎え入れられることを大変うれしく思う。今回の契約締結が、当社の商業・産業印刷領域の成長にとどまらず、アナログ印刷市場のデジタル化の加速と革新に寄与できると確信している。今後、Fiery社とともにお客様のビジネスへのさらなる貢献と企業価値向上に努めていく」と述べている。

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