ウイル・コーポレーション アジア初のデジタルインクジェット輪転機を披露
ウイル・コーポレーションは6月16日、石川県白山市のグランドホテル白山ならびに北國工場で、オープンハウスを開催し、「アジア初、最速デジタル印刷機が切り拓くデータドリブンマーケテンィングの最前線」をテーマに、デジタルインクジェット輪転機「HP PageWide WebPress T490HD」、ミューラー・マルティニの最新デジタル製本システム「シグマライン2」、「アレグロ・デジタル」全自動製本システムを披露した。
広告代理店などクライアントを招いたオープンハウスでは、今年4月に社長に就任した若林圭太郎氏が登壇し、「世界最高峰のデジタルプリンティングLabo&Factory実現へ」をテーマに、第二の創業と位置付けるデジタル印刷機導入の狙いやスマートファクトリー&スマートラボラトリー構築による48時間以内生産、72時間以内納品実現に向けた取り組みなど、新たに提供していく同社の価値について語った。
また、HPのページワイドインダストリアル部門、ワールドワイド・マーケティング・ディレクターのデビッド・マーフィー氏がインクジェット技術の可能性、メディアミックスによる市場変化などを紹介。引き続き、グーフの岡本幸憲CEOが「デジタルスマートファクトリーで提供できるフィジカルマーケティングオートメーション」を演題に、「使う側と使われる側をいかに繋ぐか」を追求したネットワーク構築から、日本HP、ウイル・コーポレーションと進めるマーケティングオートメーションと連動する「Print of Things」を発表。紙メディアをデジタルメディアと同等の簡易さとスピードで提供する新システムを解説した。
北國工場の見学では、ウイル・コーポレーションに導入された「HP PageWide WebPress T490HD」、ミューラー・マルティニの「シグマライン2」、「アレグロ・デジタル」を実演も交えて紹介。Webpressによる本身の印刷からインラインでブックブロックの加工、Indigo10000 Digital Pressで出力した表紙との貼り合わせまで披露した。
ウイル・コーポレーションは最新のデジタルインクジェット輪転機、デジタル製本システムの導入により、2,000部以下の出版印刷市場で出版社のコスト削減を提案するとともに、マーケティング・オートメーションを連動したペラ、A4DMなどを1日100万枚生産する新サービスを展開していく。また、7月には既設の「HP T230 Color Inkjet WebPress」を関東工場に移設し、全国からの受注に対応。3年後に売上100億円を目指す。