イリス バウマン社自動ジョガーシステムを日本初納入
産業機器輸入商社のイリス(東京都品川区、フランク・オーバンドルフ社長)はドイツBaumann Maschinenbau Solms GmbH & Co. KG社(バウマン社)の自動ジョガー(紙揃え)システム、バーサ・システムを日本で初めて納入する。
印刷・紙加工業で、紙揃えから断裁機への搬送工程は従来、人の手で行われている。
特に大判サイズを扱う現場では、重量物を取り扱うオペレーターの作業負担軽減と合理化が急務となっている。
バウマン社ではこのような顧客ニーズに対応するべく、この工程を完全自動化した世界初のシステム、バーサ・システムを開発。同社の日本総代理店であるイリスは、日本第1号となるバーサ・システム5を国内紙加工企業へ納入する運びとなった。
バーサ・システムは紙、金属アルミ蒸着紙、PETフィルム蒸着紙などの多様な素材のほか、サイズも菊半裁から菊四倍判まで幅広くカバーする。完全自動化される工程では、パレット積みされた紙をグリッパーで掴みながら特殊ローラー部に搬送する。紙と紙の間に空気が注入され、スムーズな紙揃えをサポートする。全自動で傾くジョガーテーブル(紙揃え台)で揃えられた後、再度グリッパーにより断裁機へ搬送される。
従来、人力に頼っていたこの行程を完全自動化することにより、重労働に起因する事故等の防止にも繋がる。
また、バーサ・システムを導入することで生産スピードも従来の断裁工程と比較して約75%向上する。
機械操作は直感的に行えるため、経験の少ないオペレーターでも扱い易い設計になっている。
■バーサ・システム製品概要
名称:バーサ・システム
機種・対応判サイズ:最大判サイズ(mm)
BASA 3 770×1,070
BASA 5 900×1,300
BASA 6/7 1,250×1,650
BASA 8/10 1,650×2,050
最小判サイズ (mm)
BASA 3 430×600
BASA 5 500×700
BASA 6/7 560×660
BASA 8/10 700×1,000