イズミプロセスなど4社 特別清算を申請

静岡の株式会社イズミプロセスと、関係会社の高陽アルミ工業株式会社(埼玉県)、株式会社山陽社(埼玉県)、株式会社東西製作所(兵庫県)は、2019年12月16日に開催した株主総会の決議により解散し、同月17日に東京地裁へ特別清算を申請した。負債は、4社合計で約56億8,000万円(関係会社間の保証債務を含む)。

イズミプロセスは、1979年に設立した印刷業者。自動車及び二輪車向けシール印刷物をメインとし、各種販促物や看板サインなどのシルクスクリーン印刷物、カタログやチラシのオフセット印刷も行っていた。2015年3月以降、企業買収などにより10社を超える企業グループを形成していた。しかし、関係会社の工場での大規模火災による製品供給問題が発生したほか、グループ内での支払い遅延や納期遅延の発生、不動産の仮差押えなどの事態もあり、急速に信用が収縮。2018年に高陽アルミ工業、山陽社が事業所を閉鎖。その後の支払い遅延などあり、警戒感が強まっていた。

そうしたなか、関係会社の和泉石灰建材株式会社(大阪府)が2018年12月28日に大阪地裁へ民事再生法の適用を申請。イズミプロセスは2019年9月に本店・工場不動産を別会社へ売却し、グループ全体として債務整理を進めていたなか、資産処分のメドが立ち、今回の措置となった。

なお、イズミプロセスは9月に別会社へ事業を譲渡し同会社が継続しているが、他3社の事業は停止している。

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