アルテック 大型3Dプリンタ「F900」を2台導入で3Dプリンタ事業拡大へ
欧米の最先端テクノロジーを導入した印刷サービスなどを行っているアルテックは、3Dプリンタ業界大手のストラタシス社(Stratasys Ltd.)の大型3Dプリンタ「F900」を2台導入した。近年増加している大型造形を始めとした3Dプリンタの造形ニーズに応えるためで、造形サービス事業を大幅に拡大していく。
導入した「F900」の造形方式は、FDM(熱溶解積層)方式で、ストラタシス社の同方式の3Dプリンタの中でも最大のモデル。造形可能サイズはX914×Y 610×Z914㎜で、大型造形にも対応した機種になる。また、ABSを始めとする最大14種類の樹脂が使用可能なため、ユーザのニーズにピンポイントに応えることが出来る。積層ピッチも127~508μmまで選択可能。
近年、3Dプリンタでの造形目的は、試作品に留まらず冶具や最終製品の造形も多くなっており、小ロット多品種のパーツが欲しいという場合には、コストやリードタイムを削減することが出来る3Dプリンタの活用が増加している。冶具や最終製品としてのニーズが高まると同時に、造形物も大型化の傾向にあり、「F900」はこれらにマッチした製品になる。
アルテックは、2007年にObjet社の国内代理店として契約を締結し、3Dプリンタ事業を開始。国内における3Dプリンタの販売と並行して、3Dプリンタを活用した造形サービスを提案してきたが、「F900」の導入によりその規模を大幅に広げるとしている。